あまりに突然すぎて、言葉を失いました。
そりゃあ体調不良で休演したことは知ってましたよ。
團十郎さん逝去
告別式の今日、ようやくブログに向かう気力が出ました。
一番最初に観た歌舞伎で観た内のお一人が成田屋でした。
「歌舞伎十八番の内」で上演が途絶えていた「解脱」を復活させた時です。
今思い返してもおおらかでいい舞台でした。
最初に観たのが歌舞伎らしい演目で良かったと思います。
成田屋と言ったら、私はやはり「助六」でしょうか。
色気と言い、姿のよさと言い、実際に拝見する度に惚れそうでした(笑)
海老蔵に早くあの域に到達してほしいと思うのですが、如何に?
そうそう、今朝のニュースを見ていたら「煙管の雨」の場面が映っていました。
あの声で「煙管の雨が降るようだァ」が甦り、初めて泣きそうに・・・。
意外に悪い役も侮れなかったです。
「加賀鳶」で道玄をやると聞いたときは「松蔵じゃないの?」とビックリしましたが、
実際観てみたら、あら意外にイケてるじゃない・・・とこれまたビックリ。
根が善人の人は悪役が似合うって本当なのねえと納得したものです。
中村屋よりも色々拝見したはずなのですが、
逆に書きたいことがありすぎてまとまりません。
思えば最初に観た歌舞伎、演目と役者は
「解脱」が團十郎、「将門」が雀右衛門、「切られお富」が宗十郎・・・でした。
全員いなくなっちゃったなあ。
歳をとるってこういうことなんですね。
「ご冥福をお祈りします」とは言いたくないなあ。本当に。