東宝『エリザベート』初体験記② 私を萌やす愛…
なかなか『エリザベート』の感想の続きがアップできないのは、ヅカ版との比較にならないよう書いては消しを繰り返しているせいもあるが、ついつい買っちゃった花組エリザのDVDを観ちゃっているのが一番の理由(笑)。
個人的お勧め場面は春野・大鳥コンビで歌う「私が踊る時」。初演の雪組ではこの場面がないのがとても残念だ。
…ってヅカエリザの話してる場合じゃないよ!
とりあえず順を追って書いてみますか。
まず高嶋ルキーニ、思っていたとおり楽しいぐらいハマリ役。
甲高い声と低い声の使い分けが絶妙なのが良かった。男がやるルキーニならではの見せどころかと思う。
ところどころ声が聞き取りづらかったのは、席の位置のせいか滑舌のせいか。
ところで私は『エリザベート』の中でルキーニが一番難しいと思っている。
それはルキーニの役回りが「ストーリーテラー」であり「狂言回し」であるから。
ヅカ話で申し訳ありませんが、花組エリザでルキーニをやった瀬奈じゅんさんが「状況説明ばかりで、感情をのせる台詞が少ない」とおっしゃっている(おまけのDVDより)のを聴いて思わずうなずいてしまった。
しかもルキーニは劇中他の人物の手助けを沢山している。芝居をやったことがある人はわかると思うが、舞台袖ではなく板の上で他人の手助けをするのはものすごい精神力が必要なこと。その意味でも高嶋アニキ、「役者」だなあと感心した。
ついでみたいだが、ルキーニにリフトされて「ママ、どこにいるの」と懸命に歌う川綱チビルドが妙に可愛かった。確かにあれぐらいやらないと埋もれるものね。
さて「注目!」の武田閣下はセンター奥から出てくるものとばかり思っていた。
だからそのあたりを凝視していたら、…ああっ!?
上手後方から降りてくるのは何!?ゴンドラ?山口トートの特権だと聴いていたのに?(違)
それはともかく、「人の命を奪って弄ぶのさ冷たく」と言う歌詞が、「あの目、あの肌、あの声!」(演目違い)なルックスに不気味なほど似合うのがステキ。
なるほど、貴方なら「唯一つの過ちは皇后への愛」と言う傲慢なまでのぼやきも許されるわね。
彼のポジションは歌舞伎で言うなら海老蔵、とは言いすぎかしら。
暴論:海老蔵トートなんて実現したら、私は絶対観に行くよ
本来の意味で「注目!」の一路皇后陛下。
正直言いますと少女時代は微妙すぎ…。まあ宝塚の時からアダルトな方だと思ってましたが若作りにも程があるかと。せっかく東宝でやるんだから髪型衣装ともになんとか工夫できないものかと思う。
もっといけないのは、これは一路さんのせいではないが木から落ちるところ。
あの演出は、東宝版一番の失点だと思います。
板の上にいる役者陣がやりづらそうに観えてしょうがありませんでした。
村井パパ、出番が短いながら存在感をしっかりアピールしているのはさすが。
ところでシシィに「お前はおてんば過ぎる」と言うパパですが、貴方が冒頭でなさる所業を見る限り娘に意見する権利はないかと存じます(笑)。
長くなりましたので一旦切ります。ちゅうかまだ1幕目序盤だよ…。
よくも悪くも、東宝版とヅカ版の演出意図の違いを感じた1週間でした。
個人的お勧め場面は春野・大鳥コンビで歌う「私が踊る時」。初演の雪組ではこの場面がないのがとても残念だ。
…ってヅカエリザの話してる場合じゃないよ!
とりあえず順を追って書いてみますか。
まず高嶋ルキーニ、思っていたとおり楽しいぐらいハマリ役。
甲高い声と低い声の使い分けが絶妙なのが良かった。男がやるルキーニならではの見せどころかと思う。
ところどころ声が聞き取りづらかったのは、席の位置のせいか滑舌のせいか。
ところで私は『エリザベート』の中でルキーニが一番難しいと思っている。
それはルキーニの役回りが「ストーリーテラー」であり「狂言回し」であるから。
ヅカ話で申し訳ありませんが、花組エリザでルキーニをやった瀬奈じゅんさんが「状況説明ばかりで、感情をのせる台詞が少ない」とおっしゃっている(おまけのDVDより)のを聴いて思わずうなずいてしまった。
しかもルキーニは劇中他の人物の手助けを沢山している。芝居をやったことがある人はわかると思うが、舞台袖ではなく板の上で他人の手助けをするのはものすごい精神力が必要なこと。その意味でも高嶋アニキ、「役者」だなあと感心した。
ついでみたいだが、ルキーニにリフトされて「ママ、どこにいるの」と懸命に歌う川綱チビルドが妙に可愛かった。確かにあれぐらいやらないと埋もれるものね。
さて「注目!」の武田閣下はセンター奥から出てくるものとばかり思っていた。
だからそのあたりを凝視していたら、…ああっ!?
上手後方から降りてくるのは何!?ゴンドラ?山口トートの特権だと聴いていたのに?(違)
それはともかく、「人の命を奪って弄ぶのさ冷たく」と言う歌詞が、「あの目、あの肌、あの声!」(演目違い)なルックスに不気味なほど似合うのがステキ。
なるほど、貴方なら「唯一つの過ちは皇后への愛」と言う傲慢なまでのぼやきも許されるわね。
彼のポジションは歌舞伎で言うなら海老蔵、とは言いすぎかしら。
暴論:海老蔵トートなんて実現したら、私は絶対観に行くよ
本来の意味で「注目!」の一路皇后陛下。
正直言いますと少女時代は微妙すぎ…。まあ宝塚の時からアダルトな方だと思ってましたが若作りにも程があるかと。せっかく東宝でやるんだから髪型衣装ともになんとか工夫できないものかと思う。
もっといけないのは、これは一路さんのせいではないが木から落ちるところ。
あの演出は、東宝版一番の失点だと思います。
板の上にいる役者陣がやりづらそうに観えてしょうがありませんでした。
村井パパ、出番が短いながら存在感をしっかりアピールしているのはさすが。
ところでシシィに「お前はおてんば過ぎる」と言うパパですが、貴方が冒頭でなさる所業を見る限り娘に意見する権利はないかと存じます(笑)。
長くなりましたので一旦切ります。ちゅうかまだ1幕目序盤だよ…。
よくも悪くも、東宝版とヅカ版の演出意図の違いを感じた1週間でした。
by piramasa
| 2006-05-26 00:43
| 芝居感想