東宝『エリザベート』初体験記④ 観てからもう2週間…
昨日『CFY』『オペラ座の怪人』のマチソワをしてきたと言うのに、まだ『エリザベート』の話…。我ながら感想をまとめるのが遅いよ。
別に「呻吟する」なんてカッコいいものではなく、昔から感想文やレポートを書くのが苦手なだけだったりする。こんなのでよく卒論50枚も書けたもんだ。
さて次は印象に残った場面の話。
「キッチュ」を観て実はビックリした。
ビックリするのには理由がある。ヅカエリザは歌詞がまったく違い、世界中の美女の写真を集めさせるなんてものになっていて、本当に民族衣装をまとった美女達が登場するから。
東宝エリザは最初から最後までルキーニ「ひとおーり!」(アニ声でご想像ください)!…延々と一人で状況説明して間を保たせるのってめちゃくちゃ難しいと思う。高嶋兄さん、アナタすごいよ。そしてまんまとあおられて手拍子した私たちでした。
それにしてもウィーン産ミュージカルで典型的なスイングの曲とは、よく考えたらなかなかオツな趣向かも。
ヅカエリザにない場面の1つ、「パパみたいに」リプライズ。
マックスにあたる照明の色が違うので多分この世を去ったんだなと解釈したが、…その前提で私この場面は唯一鼻水つきで泣きました。「アデュー、シシィ」が永遠の別れに思えましてね。
この場面、直前にフランツとゾフィーが訣別し、そしてゾフィーが死を迎えるのと対になっていると気づくまでに時間はあまりかからなかった…と思う。
この日一番魂抜かれた場面は二幕目「闇が広がる」。
川綱チビルドルフに続いて登場したパク成人ルドルフに、ヤングシンバの後に登場した腹筋が割れた李シンバを観た時の衝撃がよみがえった…。
それはともかく、東宝版のこの場面の始まり方は個人的にとても好み。
上手にルドルフが残って「闇が広がる」のイントロが流れた直後、舞台が半分回って下手のセットの上にトートがいるという構図だが、なんと絵になっていることか!
しかも武田閣下は柱をつたって身軽に降りてきたのがなんだか得した?気分。
しかしここは、すごいものを観たと思った。ガタイのよさとは裏腹な美声テノールのパクルドルフに、普通にしていてもただならぬ雰囲気の武田トート。
トートがルドルフにする接吻はハプスブルグ家崩壊二幕目のきっかけで、観てはいけないが目をそらしてもいけない、正に倒錯の世界だった。
歌詞の字面だけではないトートとルドルフの精神面の拮抗が雨あられとなって全身に降り注ぐようで、私は金縛りにあいながらも半泣き状態。次に武田トート×パクルドルフでこの場面を観る時が楽しみ…?
こうやってまとめた後にさらに感じたのは、エリザベート中心に構成されていながらも、ハプスブルグ家の滅亡と言う壮大なお家騒動の話としてとらえた方がしっくりするかなあということだったりする。
トート中心に構成されたヅカ版の方がむしろエリザベートの生き様を際立たせていると思うのは暴言かしら。
また次に観たら、そして東宝版を見慣れたらまた違うかな。
さて今更だが私が観たのは5月19日ソワレ、一路さんと内野さんの結婚話がスクープで流れた日だった。
ためにこの日のカテコはしょっぱなから異様な盛り上がりで、1回目で役者全員お辞儀をしたあたりから1階は総立ち状態。
なにしろ舞台上の役者みんなが開き直って、一路さんを中心にして祝福の拍手を送っているんだから世話ないわな。
ちなみに先陣を切って盛り上がっていたのは高嶋兄(笑)。劇中に撮ったエリザベートのポラロイドを客席に投げると言うサービスはいつもやっているのかな?
最後は武田閣下が一路さんを引きずるようにして出てきたのが楽しかった。
吹きだしをつけるなら、「一路さん、出て行かないと収まりつきませんよ」「えーやだー、恥ずかしいー!」って感じ?
思い切って「おめでとう!」と叫んでみたら、昔とった杵柄で結構大きい声が出てしまったのには我ながらビックリ(汗)。まあ会場中から「おめでとう」の声が飛び交っていたから、みんなで叫べば怖くないさ。
ところでカテコで出てきたフランツのBGMが「キッチュ」なのは何故だろう。私はどうもそれが気になる。
あーやっとまとまったよ。次に「男が男の役を、女が女の役をやる」『エリザベート』を観られるのはいつかなあ。
別に「呻吟する」なんてカッコいいものではなく、昔から感想文やレポートを書くのが苦手なだけだったりする。こんなのでよく卒論50枚も書けたもんだ。
さて次は印象に残った場面の話。
「キッチュ」を観て実はビックリした。
ビックリするのには理由がある。ヅカエリザは歌詞がまったく違い、世界中の美女の写真を集めさせるなんてものになっていて、本当に民族衣装をまとった美女達が登場するから。
東宝エリザは最初から最後までルキーニ「ひとおーり!」(アニ声でご想像ください)!…延々と一人で状況説明して間を保たせるのってめちゃくちゃ難しいと思う。高嶋兄さん、アナタすごいよ。そしてまんまとあおられて手拍子した私たちでした。
それにしてもウィーン産ミュージカルで典型的なスイングの曲とは、よく考えたらなかなかオツな趣向かも。
ヅカエリザにない場面の1つ、「パパみたいに」リプライズ。
マックスにあたる照明の色が違うので多分この世を去ったんだなと解釈したが、…その前提で私この場面は唯一鼻水つきで泣きました。「アデュー、シシィ」が永遠の別れに思えましてね。
この場面、直前にフランツとゾフィーが訣別し、そしてゾフィーが死を迎えるのと対になっていると気づくまでに時間はあまりかからなかった…と思う。
この日一番魂抜かれた場面は二幕目「闇が広がる」。
川綱チビルドルフに続いて登場したパク成人ルドルフに、ヤングシンバの後に登場した腹筋が割れた李シンバを観た時の衝撃がよみがえった…。
それはともかく、東宝版のこの場面の始まり方は個人的にとても好み。
上手にルドルフが残って「闇が広がる」のイントロが流れた直後、舞台が半分回って下手のセットの上にトートがいるという構図だが、なんと絵になっていることか!
しかも武田閣下は柱をつたって身軽に降りてきたのがなんだか得した?気分。
しかしここは、すごいものを観たと思った。ガタイのよさとは裏腹な美声テノールのパクルドルフに、普通にしていてもただならぬ雰囲気の武田トート。
トートがルドルフにする接吻はハプスブルグ家崩壊二幕目のきっかけで、観てはいけないが目をそらしてもいけない、正に倒錯の世界だった。
歌詞の字面だけではないトートとルドルフの精神面の拮抗が雨あられとなって全身に降り注ぐようで、私は金縛りにあいながらも半泣き状態。次に武田トート×パクルドルフでこの場面を観る時が楽しみ…?
こうやってまとめた後にさらに感じたのは、エリザベート中心に構成されていながらも、ハプスブルグ家の滅亡と言う壮大なお家騒動の話としてとらえた方がしっくりするかなあということだったりする。
トート中心に構成されたヅカ版の方がむしろエリザベートの生き様を際立たせていると思うのは暴言かしら。
また次に観たら、そして東宝版を見慣れたらまた違うかな。
さて今更だが私が観たのは5月19日ソワレ、一路さんと内野さんの結婚話がスクープで流れた日だった。
ためにこの日のカテコはしょっぱなから異様な盛り上がりで、1回目で役者全員お辞儀をしたあたりから1階は総立ち状態。
なにしろ舞台上の役者みんなが開き直って、一路さんを中心にして祝福の拍手を送っているんだから世話ないわな。
ちなみに先陣を切って盛り上がっていたのは高嶋兄(笑)。劇中に撮ったエリザベートのポラロイドを客席に投げると言うサービスはいつもやっているのかな?
最後は武田閣下が一路さんを引きずるようにして出てきたのが楽しかった。
吹きだしをつけるなら、「一路さん、出て行かないと収まりつきませんよ」「えーやだー、恥ずかしいー!」って感じ?
思い切って「おめでとう!」と叫んでみたら、昔とった杵柄で結構大きい声が出てしまったのには我ながらビックリ(汗)。まあ会場中から「おめでとう」の声が飛び交っていたから、みんなで叫べば怖くないさ。
ところでカテコで出てきたフランツのBGMが「キッチュ」なのは何故だろう。私はどうもそれが気になる。
あーやっとまとまったよ。次に「男が男の役を、女が女の役をやる」『エリザベート』を観られるのはいつかなあ。
by piramasa
| 2006-06-04 21:13
| 芝居感想