2月4日『オペラ座の怪人』① 演歌の地下室
実を申しますと、今月から千秋楽まで毎週汐留に出没する予定です。これは「見込みの予定」ではなく「確定の予定」でございます。
だって9月の先行時点では大阪公演の話など露ほども知らないから、「終わったら当分観られないし」と思って席種問わず押さえたのです。あと千秋楽に向けてレアだったりご無沙汰だったりのキャストが投入されるかも…と言う読みもありました。そしてある意味その読みは当たった。あとは五東さんのお出ましがあるかどうか…だな。
そして大阪公演の第一期先行を今週末に控えた今、一つ決断をしました。
それは「汐留千秋楽から半年はオペラ座断ちをする」こと。
この誓い?がどれだけ持続するかはさておいて、そう決めたことで残り少ない汐留詣でを有意義に過ごそうと改めて決意できた次第です。
…そう思って、さらに翌週いようがいまいが村さんのファントムが観られるのは最後!のつもりで席についたら色々と拍子抜けしてしまいましたよ…。
川地オークショナーのテンポが前回より良くなったので一安心しつつ、この声なら『壁抜け男』の部長・刑務所長・検事をやれそうだなあ…と思ったのは私だけでしょうか。
老子爵涼太ラウル様、この場面では特に「おっ!」と思うことはなかったが、昨日は終盤で「あっ!」と思う表情を見せてくれた。だから今週観るこの場面は見え方が違うだろう…、多分。この「あっ!」と思う表情は後ほど。
「ハンニバル」、黒田カーラの「ローーーーーーーマッ!」の伸びは素晴らしかった。やはり場数を踏んだことがいい方向に影響しているのかな。
そうそう、黒田カーラのツボを一つ。「Think Of Me」でフィルマンが超なげやりにする拍手を聞いて「もうっ!(怒)」とぶんむくれ、おまけに本当に口に出しているのがなんかカワイイ。気位が高いと言うよりは、若くしてプリマドンナになったが故にちやほやされるのが当たり前という幼さがある。まだ教わったとおりにやっている段階だと思われるが、種子島さん岩本さんとは違うカーラができつつあるかなと思う。
ところで反対に戸田マダムは観る度に違う印象を受ける。第一声の「皆さん、脇にどいていてくれませんか」のピッチが一定していないように聞こえるので、そのせいかしら?この日は台詞の声が高めだったので「歳の離れた姉」に見えてしまったのは残念。
そう言えば佐和さんもマダム・ジリーに名前があるけれど、汐留では実現するのかなあ。
「ハンニバル」と言えば、立岡じいちゃんの親指立てて「グーッ!」がなかった…。割れた腹筋が目にも鮮やかな(萌笑)黒のスパッツがガバリの鞭男をむりやり視界の隅に追いやったのに…。
さて村さんのファントムを観るのはこれまた半年ぶり。前の週観た方の感想を読むとフェロモン出まくりーの、美声の重低音とファルセットが炸裂しまくりーの…と、とにかく大変に絶好調だったとか。ええ、高井さんファンの某さんをして「浮気していいですか」と言わしめるぐらい。私はとっくに浮気してるがな(笑)。
私が観たのは2週目の最終日なのでそろそろ落ち着く頃かな…、そう思って鏡の場面を待つ。待ちながらも「もう子どもの頃の私たちじゃないのよ、ラウル」のあたりで、佐渡さんとマエストロ井上さんにプチぎれしました。だって座る前にティンパニのロールが始まっちゃったんだもの。
何故これごときで腹が立ったか。ファントムは姿が見えない状態で声だけ聞かせその後姿を現す。言わば最上級の演出で登場するのにクリスはさっさと座らないわ、反対にマエストロはさっさと棒振っちゃうわ…。ファントムの登場を邪魔するんじゃない!と暴れたくなった。←この間約5秒。他のクリスはこの台詞を椅子に座ってから言うから、どっちかというと佐渡さんにイエローカードだろうか。
…プチぎれ終了!半年ぶりに聴いた村さんの第一声、…個人的には絶好調ではないなと感じられた。でも「村節」と言っても過言ではない独特の間合いは「健在だ~♪」、つまり「演歌」だった…。しかも汐留で村ファントムを観るのは8回目だが、この日は一番「演歌」に聴こえた。言葉は悪いが、本当に好きなように歌っているような…。誤解を恐れずに言うと「The Music Of The Night」は「村俊英リサイタル」の感が否めなかった。だから思った。「村さん、何があったんですか?」と。もっとも私自身がファントムの出直前にクリスにキレていたせいもあるが…。
いきなりキツイことを書いてしまったので罪滅ぼしに、一幕目のファントムにゾクゾクしたところでも。重低音が冴え渡る「この心にひそむは…」、「心は空に高く…」の「く」、「ファルセットはこう歌うとよ!」と言わんばかりの「All I Ask Of You」リプライズ。…あら、随分ピンポイントすぎるわね(汗)。特に「心は空に高く…」はここだけリピートしたいぐらい素晴らしかった。
「支配人のオフィス」「プリマドンナ」は良かった。小林さんがまたズレていたこと以外は。お疲れなのはわかりますけどね。
ここで涼太さんの声がいい具合に溶け込んでいるのに気がついた。つまり以前ほど大音声ではなくなったということ。だからと言って聴こえないワケではもちろんない。さすがに2ヶ月近く滞在しているから加減がわかってきたのかしら。こう言うのを目の当たりにすると、場数を踏むということがいかに重要かよくわかる。
だからと言ってはなんだが、久々に「プリマドンナ」の終盤は聴きごたえがあった。いつもこれぐらいバランスがとれていれば…(汗)。
そうそう、4日は2階で観ていたのですが私は観た!アーチの上でうろうろする村ファントム、思いっきり笑い声と口の動きがズレていたのを…。そして「ボックスの5番の席は…」でまた勘違いする女約1名(笑)。
結論:やはり村さんは高所恐怖症、間違いない?
今週の村さんはリサイタルになっていませんように…と願いつつ、取り急ぎ一幕目の感想終了。二幕目もさっさと書ければいいのだけど。…なにしろ国立の感想が途中だし(滝汗)。
だって9月の先行時点では大阪公演の話など露ほども知らないから、「終わったら当分観られないし」と思って席種問わず押さえたのです。あと千秋楽に向けてレアだったりご無沙汰だったりのキャストが投入されるかも…と言う読みもありました。そしてある意味その読みは当たった。あとは五東さんのお出ましがあるかどうか…だな。
そして大阪公演の第一期先行を今週末に控えた今、一つ決断をしました。
それは「汐留千秋楽から半年はオペラ座断ちをする」こと。
この誓い?がどれだけ持続するかはさておいて、そう決めたことで残り少ない汐留詣でを有意義に過ごそうと改めて決意できた次第です。
…そう思って、さらに翌週いようがいまいが村さんのファントムが観られるのは最後!のつもりで席についたら色々と拍子抜けしてしまいましたよ…。
川地オークショナーのテンポが前回より良くなったので一安心しつつ、この声なら『壁抜け男』の部長・刑務所長・検事をやれそうだなあ…と思ったのは私だけでしょうか。
老子爵涼太ラウル様、この場面では特に「おっ!」と思うことはなかったが、昨日は終盤で「あっ!」と思う表情を見せてくれた。だから今週観るこの場面は見え方が違うだろう…、多分。この「あっ!」と思う表情は後ほど。
「ハンニバル」、黒田カーラの「ローーーーーーーマッ!」の伸びは素晴らしかった。やはり場数を踏んだことがいい方向に影響しているのかな。
そうそう、黒田カーラのツボを一つ。「Think Of Me」でフィルマンが超なげやりにする拍手を聞いて「もうっ!(怒)」とぶんむくれ、おまけに本当に口に出しているのがなんかカワイイ。気位が高いと言うよりは、若くしてプリマドンナになったが故にちやほやされるのが当たり前という幼さがある。まだ教わったとおりにやっている段階だと思われるが、種子島さん岩本さんとは違うカーラができつつあるかなと思う。
ところで反対に戸田マダムは観る度に違う印象を受ける。第一声の「皆さん、脇にどいていてくれませんか」のピッチが一定していないように聞こえるので、そのせいかしら?この日は台詞の声が高めだったので「歳の離れた姉」に見えてしまったのは残念。
そう言えば佐和さんもマダム・ジリーに名前があるけれど、汐留では実現するのかなあ。
「ハンニバル」と言えば、立岡じいちゃんの親指立てて「グーッ!」がなかった…。割れた腹筋が目にも鮮やかな(萌笑)黒のスパッツがガバリの鞭男をむりやり視界の隅に追いやったのに…。
さて村さんのファントムを観るのはこれまた半年ぶり。前の週観た方の感想を読むとフェロモン出まくりーの、美声の重低音とファルセットが炸裂しまくりーの…と、とにかく大変に絶好調だったとか。ええ、高井さんファンの某さんをして「浮気していいですか」と言わしめるぐらい。私はとっくに浮気してるがな(笑)。
私が観たのは2週目の最終日なのでそろそろ落ち着く頃かな…、そう思って鏡の場面を待つ。待ちながらも「もう子どもの頃の私たちじゃないのよ、ラウル」のあたりで、佐渡さんとマエストロ井上さんにプチぎれしました。だって座る前にティンパニのロールが始まっちゃったんだもの。
何故これごときで腹が立ったか。ファントムは姿が見えない状態で声だけ聞かせその後姿を現す。言わば最上級の演出で登場するのにクリスはさっさと座らないわ、反対にマエストロはさっさと棒振っちゃうわ…。ファントムの登場を邪魔するんじゃない!と暴れたくなった。←この間約5秒。他のクリスはこの台詞を椅子に座ってから言うから、どっちかというと佐渡さんにイエローカードだろうか。
…プチぎれ終了!半年ぶりに聴いた村さんの第一声、…個人的には絶好調ではないなと感じられた。でも「村節」と言っても過言ではない独特の間合いは「健在だ~♪」、つまり「演歌」だった…。しかも汐留で村ファントムを観るのは8回目だが、この日は一番「演歌」に聴こえた。言葉は悪いが、本当に好きなように歌っているような…。誤解を恐れずに言うと「The Music Of The Night」は「村俊英リサイタル」の感が否めなかった。だから思った。「村さん、何があったんですか?」と。もっとも私自身がファントムの出直前にクリスにキレていたせいもあるが…。
いきなりキツイことを書いてしまったので罪滅ぼしに、一幕目のファントムにゾクゾクしたところでも。重低音が冴え渡る「この心にひそむは…」、「心は空に高く…」の「く」、「ファルセットはこう歌うとよ!」と言わんばかりの「All I Ask Of You」リプライズ。…あら、随分ピンポイントすぎるわね(汗)。特に「心は空に高く…」はここだけリピートしたいぐらい素晴らしかった。
「支配人のオフィス」「プリマドンナ」は良かった。小林さんがまたズレていたこと以外は。お疲れなのはわかりますけどね。
ここで涼太さんの声がいい具合に溶け込んでいるのに気がついた。つまり以前ほど大音声ではなくなったということ。だからと言って聴こえないワケではもちろんない。さすがに2ヶ月近く滞在しているから加減がわかってきたのかしら。こう言うのを目の当たりにすると、場数を踏むということがいかに重要かよくわかる。
だからと言ってはなんだが、久々に「プリマドンナ」の終盤は聴きごたえがあった。いつもこれぐらいバランスがとれていれば…(汗)。
そうそう、4日は2階で観ていたのですが私は観た!アーチの上でうろうろする村ファントム、思いっきり笑い声と口の動きがズレていたのを…。そして「ボックスの5番の席は…」でまた勘違いする女約1名(笑)。
結論:やはり村さんは高所恐怖症、間違いない?
今週の村さんはリサイタルになっていませんように…と願いつつ、取り急ぎ一幕目の感想終了。二幕目もさっさと書ければいいのだけど。…なにしろ国立の感想が途中だし(滝汗)。
by piramasa
| 2007-02-08 02:12
| 芝居感想