2月25日『オペラ座の怪人』① 2階席はやはり原点だった
25日の席は2階B席センターブロックと、これまた初めての席。
理由はこれまた単純で、千秋楽間際は数を観ることを目標にしたのでB席を混ぜないと財政破綻に陥るから(汗)。
ところがこの席結構良かった。
スピーカーの位置のせいかと思うが、音の聴こえ方が今までの席の中で一番クリアだった。
センターだったからアーチの上をフラフラするファントムも死角なしで見えたし、A席以上に色々なものが同時進行で見渡せる。
唯一の難点は、傾斜が急なので「Wandering Child」のファントムの頭が見切れてしまったこと。これが残念だったが、それ以上に何で今までこの席で観なかったのかとちょっと後悔した。…あ、同じ席をあと1枚持ってたわね。
さてこの日の感想、いきなり結論から申し上げます。
2年前の2月19日に汐留で初めて『オペラ座の怪人』を観た時の感激が甦ってきた。それだけ素晴らしい舞台だった。
だから思っちゃったわよ、「今年の記念日観劇は(前倒しの)18日ではなく、(6日遅れで)25日と思いこもう」…と。
まずは役者の感想から。
オークショナーは本当にお久しぶりの鈴木周さん。
久しぶりなのでやっぱり間合いが妙だったが、あの独特の台詞回しとダミ声(失礼)を聴くと何故か落ち着く私です。
鈴木オークショナーのツボは「ちょっと灯を点ければ、昔の亡霊も逃げ出すことでありましょう!」の言い方。汐留オークショナーの中では一番好みだなあ。
「ハンニバル」リハでも久しぶりに芸術家肌の嘉納レイエを拝見して、若いなあ(爆)としみじみ思う。
そうそう、レイエを真正面から見据えながら鈴木ルフェーブルがのたまう「どおーぞ続けて」がひそかなツボの私、この日も「これだよこれ!」とワケもなく頷いたとさ。
ちなみにこう言うタイプのルフェーブルには、嘉納さんみたいにこれまた正面からガンを飛ばすレイエの方が観ていて面白い。
…ああ、こういうレイエがもうお一方いますねえ。田代さん、千秋楽までに一度でいいからレイエってくださいませ…。
鈴木ルフェーブルvs田代レイエの火花飛び散る睨みあいが好きな私です。
諸カーラは前の週よりさらに良くなっていて「グーッ!」です。
25日は「ローーーーーーマッ!」の「ロ」が気持ちいいぐらいにスパッと出ていて、これだけで「ブラヴァ!」ものだった。
あと手の動きが、高井さんとは別の意味で(笑)キレイ。手の動きがキレイなカーラはポイント高いよなあ…と思ってプログラムでキャリアを確認してみれば、朝鮮舞踊とコンテンポラリーダンスの勉強もしていたそうな。なるほどね、キレイなはずだわ。
…「ちびガエル!」のアクセントが変だったことを除けば、私結構好きかも、このカーラ。
千秋楽間際になれば種子島さんがお出ましになることは予想していたが、せめて諸カーラはもう1週観たかったなあ。
あまりキャス変についてグチを言わないようにしているが、これは正直に残念…。
お久しぶりと言えば…シャニュイ子爵北澤ラウル様も。
この人の「亡き人」はほぼクリスティーヌだろうなあ…とは観終わった後の私の勝手な妄想。だって本編のラウル、すんごいクリスティーヌLOVE!だったんですもの。
「イル・ムート」でクリスティーヌしか観ていないのはもちろん、「ラウル!」と頼られた時のアクションが微笑ましかった。
「心配するな、僕がいる!」のとこ、
5番ボックスから落ちるんじゃないかと思うぐらい身を乗り出しているんですもの。
オペラ座屋上の場面に至っては、…「口説く」と言うより「プロポーズ」だな、あれは。
生まれも育ちも由緒ある貴族のおぼっちゃんが、生まれて初めて好きになった人にするプロポーズ…と言った感じ。
私、この場面観て思わずやきもちを焼きました目を細めましたよ。
「アナタ、本ッ当にクリスティーヌのことが好きなのねぇ…」と。
さらにもう一人のお久しぶり…と言っても2ヶ月ぶりの沼尾クリス。
この日私は、初めて沼尾さんが歌う「Think Of Me」を聴いて泣きました。
むりやり理屈をつけるなら、「正に音楽の天使の薫陶を受けたと形容すべき歌声歌い方に感激した」とでも言いましょうか。
最後のカデンツァでピッチが一瞬ズレてしまい、あまりしまいが伸びなかったのが惜しかった。でもヒヤッとしたのはここだけだったことを、声を大にして書いておきます。
それとこの日は、ファントム、そしてラウルとのデュエット部分が抜群に素晴らしかった。
特に高井さんの声との相性の良さに改めて感激した。
このあたりの感想はエントリーを改めますが、「Wandering Child」で久々に涙と鳥肌が止まらなかったことは先に書いておきます。
そして高井さん。
凄かった。「生きて帰れないかも」とまではいかなかったが、第一声には思わず心臓を押さえたくなるほどの波動を感じた。
ああ、この感覚を味わうのは久しぶりだ。
そう、2年前初めて汐留で高井ファントムを観た時のような感覚。
最初はこんなに声が力強く響いてくるのは、席の位置のせいかと思ったのです。
しかし二幕目終盤になって確信に変わりました。
席の位置ではなく、高井さん本来の声だと。
今まで観た中で一番舞台から遠い席だったにも関わらず、いや遠い席だったからこそ高井さんの歌声の素晴らしさを改めて実感できたと思った。
本編に沿った感想はエントリーを改めます。
が、日曜日までには必ずアップします!←わかりやすっ!
ところでさっきキャストページをのぞいてきたら、新メグの今在家さんの名前が追加されていた。荒井さんまた千秋楽までに戻ってくるかな…。
そして新メグのデビュー週ヒット率がまた高くなりそうな私です(笑)。
理由はこれまた単純で、千秋楽間際は数を観ることを目標にしたのでB席を混ぜないと財政破綻に陥るから(汗)。
ところがこの席結構良かった。
スピーカーの位置のせいかと思うが、音の聴こえ方が今までの席の中で一番クリアだった。
センターだったからアーチの上をフラフラするファントムも死角なしで見えたし、A席以上に色々なものが同時進行で見渡せる。
唯一の難点は、傾斜が急なので「Wandering Child」のファントムの頭が見切れてしまったこと。これが残念だったが、それ以上に何で今までこの席で観なかったのかとちょっと後悔した。…あ、同じ席をあと1枚持ってたわね。
さてこの日の感想、いきなり結論から申し上げます。
2年前の2月19日に汐留で初めて『オペラ座の怪人』を観た時の感激が甦ってきた。それだけ素晴らしい舞台だった。
だから思っちゃったわよ、「今年の記念日観劇は(前倒しの)18日ではなく、(6日遅れで)25日と思いこもう」…と。
まずは役者の感想から。
オークショナーは本当にお久しぶりの鈴木周さん。
久しぶりなのでやっぱり間合いが妙だったが、あの独特の台詞回しとダミ声(失礼)を聴くと何故か落ち着く私です。
鈴木オークショナーのツボは「ちょっと灯を点ければ、昔の亡霊も逃げ出すことでありましょう!」の言い方。汐留オークショナーの中では一番好みだなあ。
「ハンニバル」リハでも久しぶりに芸術家肌の嘉納レイエを拝見して、若いなあ(爆)としみじみ思う。
そうそう、レイエを真正面から見据えながら鈴木ルフェーブルがのたまう「どおーぞ続けて」がひそかなツボの私、この日も「これだよこれ!」とワケもなく頷いたとさ。
ちなみにこう言うタイプのルフェーブルには、嘉納さんみたいにこれまた正面からガンを飛ばすレイエの方が観ていて面白い。
…ああ、こういうレイエがもうお一方いますねえ。田代さん、千秋楽までに一度でいいからレイエってくださいませ…。
鈴木ルフェーブルvs田代レイエの火花飛び散る睨みあいが好きな私です。
諸カーラは前の週よりさらに良くなっていて「グーッ!」です。
25日は「ローーーーーーマッ!」の「ロ」が気持ちいいぐらいにスパッと出ていて、これだけで「ブラヴァ!」ものだった。
あと手の動きが、高井さんとは別の意味で(笑)キレイ。手の動きがキレイなカーラはポイント高いよなあ…と思ってプログラムでキャリアを確認してみれば、朝鮮舞踊とコンテンポラリーダンスの勉強もしていたそうな。なるほどね、キレイなはずだわ。
…「ちびガエル!」のアクセントが変だったことを除けば、私結構好きかも、このカーラ。
千秋楽間際になれば種子島さんがお出ましになることは予想していたが、せめて諸カーラはもう1週観たかったなあ。
あまりキャス変についてグチを言わないようにしているが、これは正直に残念…。
お久しぶりと言えば…シャニュイ子爵北澤ラウル様も。
この人の「亡き人」はほぼクリスティーヌだろうなあ…とは観終わった後の私の勝手な妄想。だって本編のラウル、すんごいクリスティーヌLOVE!だったんですもの。
「イル・ムート」でクリスティーヌしか観ていないのはもちろん、「ラウル!」と頼られた時のアクションが微笑ましかった。
「心配するな、僕がいる!」のとこ、
5番ボックスから落ちるんじゃないかと思うぐらい身を乗り出しているんですもの。
オペラ座屋上の場面に至っては、…「口説く」と言うより「プロポーズ」だな、あれは。
生まれも育ちも由緒ある貴族のおぼっちゃんが、生まれて初めて好きになった人にするプロポーズ…と言った感じ。
私、この場面観て思わず
「アナタ、本ッ当にクリスティーヌのことが好きなのねぇ…」と。
さらにもう一人のお久しぶり…と言っても2ヶ月ぶりの沼尾クリス。
この日私は、初めて沼尾さんが歌う「Think Of Me」を聴いて泣きました。
むりやり理屈をつけるなら、「正に音楽の天使の薫陶を受けたと形容すべき歌声歌い方に感激した」とでも言いましょうか。
最後のカデンツァでピッチが一瞬ズレてしまい、あまりしまいが伸びなかったのが惜しかった。でもヒヤッとしたのはここだけだったことを、声を大にして書いておきます。
それとこの日は、ファントム、そしてラウルとのデュエット部分が抜群に素晴らしかった。
特に高井さんの声との相性の良さに改めて感激した。
このあたりの感想はエントリーを改めますが、「Wandering Child」で久々に涙と鳥肌が止まらなかったことは先に書いておきます。
そして高井さん。
凄かった。「生きて帰れないかも」とまではいかなかったが、第一声には思わず心臓を押さえたくなるほどの波動を感じた。
ああ、この感覚を味わうのは久しぶりだ。
そう、2年前初めて汐留で高井ファントムを観た時のような感覚。
最初はこんなに声が力強く響いてくるのは、席の位置のせいかと思ったのです。
しかし二幕目終盤になって確信に変わりました。
席の位置ではなく、高井さん本来の声だと。
今まで観た中で一番舞台から遠い席だったにも関わらず、いや遠い席だったからこそ高井さんの歌声の素晴らしさを改めて実感できたと思った。
本編に沿った感想はエントリーを改めます。
が、日曜日までには必ずアップします!←わかりやすっ!
ところでさっきキャストページをのぞいてきたら、新メグの今在家さんの名前が追加されていた。荒井さんまた千秋楽までに戻ってくるかな…。
そして新メグのデビュー週ヒット率がまた高くなりそうな私です(笑)。
by piramasa
| 2007-03-01 02:00
| 芝居感想