6月30日・7月1日『壁抜け男』感想 「あの方」中心なのは大目に見てください
遅ればせながら『壁抜け男』の感想を。
6月30日はソワレのみ観劇、席は1階センター前方の上手通路寄り。
7月1日マチネは1階センター本当に真ん中、でも前方じゃないところ。
6月は帝国劇場に東京宝塚劇場と大規模の劇場に行く回数が多かった上に、前の週に帝劇マチソワなどしたものだから、
…いやー劇場のつくりがコンパクトでいいなあ。
いや帝劇が広すぎるのか。
そうは言っても自由劇場でのあの雰囲気を味わってしまうと高さがあるのがちょっとなあと思うが、
さすがは京都劇場、音響効果は文句のつけようがなかった。
ところで京都劇場は1階両サイドの扉は中ほどにある。
『壁抜け男』は1階両サイドの扉から役者が出入する演出があるが、自由劇場はかなり前方にあったので京都だとかなり距離がある。
始まってみればその心配は杞憂に過ぎなかったが、
ついつい「間に合うかなー」と大きなお世話なことを思ってしまった私です。
さて7ヶ月ぶりに観た『壁抜け男』の感想は。
渋谷さん顎とか首とかがふくよかになったなあ(苦)と思いながらも、芸術の世界に身を置く人間の雰囲気がプンプン漂っているのがいいなあと思う。
さて今回は小林さんがいないため、C氏はなんと井上さん。そのうえ乞食と看守と裁判長を兼務は変わらずとは本当にお疲れ様です。
だから個人的に注目度ナンバーワンでございました。ええ、C氏も七三分けでくるのか…と。
さすがにその予想は裏切られ?、固めずに普通の髪型だったが、…わーいるいる、こんな感じのサラリーマン!ウチの会社の財務にいそう!
ちなみに1日に改めて注目したら、「C氏の」井上さんが本当によその部署の人に似ていてビックリした…。拠点が違うので滅多に顔を見ないが、次に見かけたらどうなることやら。
あと、M嬢の佐和さんの髪型が自由劇場の時と変わっていたかな?今回はショートボブにきつめのウェーブだった。
新聞売り有賀さんがやたら男前になっていたのにちょっと萌え~。
しかし壁抜けが終わったと思ったら、翌週はもうメソですか…。お疲れ様です。藤原大ちゃんと並ぶリアル高校生ぶりが楽しみだ。←おや?
丹さんの動きと声に精彩がないのが気になったが、「キャベツ半額おまけつき」のウィンクが可愛らしいのは変わらずで何より。
寺田さんのお医者さんも相変わらず胡散臭くて何より?
「憂鬱躁鬱…」の「山手線」のところ、京都だと何線になるのかと思ったら「山手線」のままだった。
加えて1日はど真ん中の席、「リビドーコンプレックス!」で真正面を向くところで思いっきり指さされた…気がした。幸せなような複雑なような…。
今回は寺田さんもお医者さんと警官と囚人と弁護士の四役、お疲れ様でした。レミゼならテナルディエがピッタリ!…とは最近の悪い癖です。
さてお待ちかね高井部長の登場です?
自由劇場の時ですら相当ふっきれたご様子だったのに、京都に来てまた一皮むけたともっぱらの評判。
期待と怖いもの見たさ?半々で望んでみれば、…どうしちゃったんですか高井さん…。
アクションもテンションもさらにふっきれたようで、正に俺様、ジャイアン状態。
ああでも、あのバズーカ級バリトンボイスは健在で待った甲斐があったわ。
いかにファントムが心身ともに疲弊する役なのか、はからずも壁抜けの高井さんを見て実感する。
閑話休題。
「新聞の切り抜き集めと、おトイレ(…)の掃除…」の手の動きは、高井さんファンならずとも見逃せない箇所ですが(笑)、「おトイレの掃除」の手の動きがやけに実感がこもっていると今回も思った。
まさかご自宅でもやっているとか…?少なくとも出がけにゴミ捨てぐらいはやってそう。←妄想。
待った甲斐と言えば、ジュディオンですよ。
ヨレヨレと出てきてジャーンとシンバルが鳴った瞬間は、正に「待ってました!たっぷり!」と大向こうをかけたい気分でした。
いやー「刑務所長のソロ」は何度聴いてもいいですね。
四季のオリジナルではないのに、高井さんにアテ書きしたかのようなメロディラインとキャラが最高!
そして今回も、看守囚人の皆さんと一緒に「ジュディオン、素敵ィ~!」と叫びたかった私です。
さらに検事の地を這うような重低音に、「高井さん、エルサレムのカヤパやりませんか…」と真剣に願った私。
相変わらず上半身と下半身とで動きの滑らかさが違うのにウケつつも、今回は「ナチスに味方…」のところで思わず上げた左手を右手で押さえこむなんて(高井さんにしては)細かいアクションが増えていたのも見逃しません。
本命に集中しながらも、今回は端々に切なさを感じた。
「普通の人間でいたい」デュティユル、横暴な夫に拘束されながらも夢を見るイザベル。
そして今回ようやく画家の秘めた想いに気づくことができた。
画家のソロのところはいつもは渋谷さんの声のよさと照明にうっとりするのだけど、今回はちょっと泣きそうになりました。
そしてあの照明の色の変わり方、やはり前方よりは後方で見たほうがキレイだったなあ。
さてカーテンコール。
本編ではさほど感じなかったが、カテコになるとやはり1人足りないわ(涙)。
ワルツのところはどうするのかと思ったら、…ジュディオンとデュブール先生で2ショットですか。貴重なものを拝見いたしました(笑)。
貴重なものと言えば、カテコの「壁抜け賛歌」でジュディオンが妙な行動をしていた。
握手をスルーされたジュディオンは何が何でも誰かと握手をしたかったらしく、列の一番端まで動いて井上看守に握手を強要していました(笑)。おもむろに立ちつくすジュディオンにビックリする井上さんの様子がなんか楽しかった。
幸せなような複雑なような…第2弾。
千秋楽、カテコの「部長のマーチ」で高井部長に指さされた…ような気がした。しかも「クソ、クソ、クソだお前らなんか…」のとこ…。
最後のコーラス、観たのが前楽ソワレと千秋楽だったせいか、皆さんよく声が出ていたこと。しかも暗譜で歌っている人の方が多かったし。
しかし面白いことに、前楽は譜面見て歌っている人、すなわち初見と思われる方々の方がノリが良かった。
歌2回目の前にはお隣のブロックのご婦人が「もう1回歌いましょ!」と声をかけたり、3回目の前には私と同じ列の女性が、石丸さんが口を開く前に「もう1回!」と人差し指を見せてアピールしたり。これには石丸さんも思わず苦笑いしていました。
それにしても京都のカテコはスタオベが早いし盛り上がるのも早いなあ。
京都では『アイーダ』『南十字星』『壁抜け男』と観たが、いずれも他の劇場より盛り上がるのが早かった。土地柄かな、やっぱり。
さて千秋楽カテコ、最後の最後のお話。
盛り上がった日のカテコはデュティユルとイザベルがそれぞれの肖像画を持って退場…で締めなのは、自由劇場も京都も同じ。
高井さんはその二人を横目に絶妙なヨレヨレ加減で引っ込み、最後は手のひらだけ出してバイバイで終わり。…が、自由劇場千秋楽での行動だった。
が!京都は違った。
石丸さんと坂本さんが肖像画を持って退場しかけたのを見た高井さん、突如上手前方に歩いていった。
正に「あれれれっ?どうした?」の状態。
何をするのかと思ったら、上手セットそばに置いてあった、画家が描いていた劇場客席の絵をイーゼルごと運んでいくではないですか。
…軽く客席が沸いたのは言うまでもありません。
これが他の人だったら普通にスルーするところだが、なにせ高井さんですから(笑)。石丸さん坂本さん、ごめんなさい。ここ完璧に高井さんに視線持ってかれました。
さーて次はいつどこで『壁抜け男』が観られるかな。
それより次はいつ高井さんに逢いに行こうかしら?本音は誓いを破って今のうちに大阪に行きたいところだが、レミゼとJCSが行く手を阻んでおりまして…。
そして小林さんが、どうか無事でありますように。
【6月30日・7月1日のキャスト】
デュティユル 石丸幹二
イザベル 坂本里咲
部長/刑務所長/検事 高井治
八百屋・娼婦 丹靖子
デュブール/医師/警官2/囚人/弁護士 寺田真実
B氏/警官1/看守1/ファシスト 荒木勝
画家 渋谷智也
M嬢 佐和由梨
A夫人/共産主義者 久居史子
C氏/乞食/看守2/裁判長 井上隆司
新聞売り 有賀光一
最近の傾向を反映してか、「サカモト」と入力すると「坂元」でまず変換されるのはナイショです(笑)。
6月30日はソワレのみ観劇、席は1階センター前方の上手通路寄り。
7月1日マチネは1階センター本当に真ん中、でも前方じゃないところ。
6月は帝国劇場に東京宝塚劇場と大規模の劇場に行く回数が多かった上に、前の週に帝劇マチソワなどしたものだから、
…いやー劇場のつくりがコンパクトでいいなあ。
いや帝劇が広すぎるのか。
そうは言っても自由劇場でのあの雰囲気を味わってしまうと高さがあるのがちょっとなあと思うが、
さすがは京都劇場、音響効果は文句のつけようがなかった。
ところで京都劇場は1階両サイドの扉は中ほどにある。
『壁抜け男』は1階両サイドの扉から役者が出入する演出があるが、自由劇場はかなり前方にあったので京都だとかなり距離がある。
始まってみればその心配は杞憂に過ぎなかったが、
ついつい「間に合うかなー」と大きなお世話なことを思ってしまった私です。
さて7ヶ月ぶりに観た『壁抜け男』の感想は。
渋谷さん顎とか首とかがふくよかになったなあ(苦)と思いながらも、芸術の世界に身を置く人間の雰囲気がプンプン漂っているのがいいなあと思う。
さて今回は小林さんがいないため、C氏はなんと井上さん。そのうえ乞食と看守と裁判長を兼務は変わらずとは本当にお疲れ様です。
だから個人的に注目度ナンバーワンでございました。ええ、C氏も七三分けでくるのか…と。
さすがにその予想は裏切られ?、固めずに普通の髪型だったが、…わーいるいる、こんな感じのサラリーマン!ウチの会社の財務にいそう!
ちなみに1日に改めて注目したら、「C氏の」井上さんが本当によその部署の人に似ていてビックリした…。拠点が違うので滅多に顔を見ないが、次に見かけたらどうなることやら。
あと、M嬢の佐和さんの髪型が自由劇場の時と変わっていたかな?今回はショートボブにきつめのウェーブだった。
新聞売り有賀さんがやたら男前になっていたのにちょっと萌え~。
しかし壁抜けが終わったと思ったら、翌週はもうメソですか…。お疲れ様です。藤原大ちゃんと並ぶリアル高校生ぶりが楽しみだ。←おや?
丹さんの動きと声に精彩がないのが気になったが、「キャベツ半額おまけつき」のウィンクが可愛らしいのは変わらずで何より。
寺田さんのお医者さんも相変わらず胡散臭くて何より?
「憂鬱躁鬱…」の「山手線」のところ、京都だと何線になるのかと思ったら「山手線」のままだった。
加えて1日はど真ん中の席、「リビドーコンプレックス!」で真正面を向くところで思いっきり指さされた…気がした。幸せなような複雑なような…。
今回は寺田さんもお医者さんと警官と囚人と弁護士の四役、お疲れ様でした。レミゼならテナルディエがピッタリ!…とは最近の悪い癖です。
さてお待ちかね高井部長の登場です?
自由劇場の時ですら相当ふっきれたご様子だったのに、京都に来てまた一皮むけたともっぱらの評判。
期待と怖いもの見たさ?半々で望んでみれば、…どうしちゃったんですか高井さん…。
アクションもテンションもさらにふっきれたようで、正に俺様、ジャイアン状態。
ああでも、あのバズーカ級バリトンボイスは健在で待った甲斐があったわ。
いかにファントムが心身ともに疲弊する役なのか、はからずも壁抜けの高井さんを見て実感する。
閑話休題。
「新聞の切り抜き集めと、おトイレ(…)の掃除…」の手の動きは、高井さんファンならずとも見逃せない箇所ですが(笑)、「おトイレの掃除」の手の動きがやけに実感がこもっていると今回も思った。
まさかご自宅でもやっているとか…?少なくとも出がけにゴミ捨てぐらいはやってそう。←妄想。
待った甲斐と言えば、ジュディオンですよ。
ヨレヨレと出てきてジャーンとシンバルが鳴った瞬間は、正に「待ってました!たっぷり!」と大向こうをかけたい気分でした。
いやー「刑務所長のソロ」は何度聴いてもいいですね。
四季のオリジナルではないのに、高井さんにアテ書きしたかのようなメロディラインとキャラが最高!
そして今回も、看守囚人の皆さんと一緒に「ジュディオン、素敵ィ~!」と叫びたかった私です。
さらに検事の地を這うような重低音に、「高井さん、エルサレムのカヤパやりませんか…」と真剣に願った私。
相変わらず上半身と下半身とで動きの滑らかさが違うのにウケつつも、今回は「ナチスに味方…」のところで思わず上げた左手を右手で押さえこむなんて(高井さんにしては)細かいアクションが増えていたのも見逃しません。
本命に集中しながらも、今回は端々に切なさを感じた。
「普通の人間でいたい」デュティユル、横暴な夫に拘束されながらも夢を見るイザベル。
そして今回ようやく画家の秘めた想いに気づくことができた。
画家のソロのところはいつもは渋谷さんの声のよさと照明にうっとりするのだけど、今回はちょっと泣きそうになりました。
そしてあの照明の色の変わり方、やはり前方よりは後方で見たほうがキレイだったなあ。
さてカーテンコール。
本編ではさほど感じなかったが、カテコになるとやはり1人足りないわ(涙)。
ワルツのところはどうするのかと思ったら、…ジュディオンとデュブール先生で2ショットですか。貴重なものを拝見いたしました(笑)。
貴重なものと言えば、カテコの「壁抜け賛歌」でジュディオンが妙な行動をしていた。
握手をスルーされたジュディオンは何が何でも誰かと握手をしたかったらしく、列の一番端まで動いて井上看守に握手を強要していました(笑)。おもむろに立ちつくすジュディオンにビックリする井上さんの様子がなんか楽しかった。
幸せなような複雑なような…第2弾。
千秋楽、カテコの「部長のマーチ」で高井部長に指さされた…ような気がした。しかも「クソ、クソ、クソだお前らなんか…」のとこ…。
最後のコーラス、観たのが前楽ソワレと千秋楽だったせいか、皆さんよく声が出ていたこと。しかも暗譜で歌っている人の方が多かったし。
しかし面白いことに、前楽は譜面見て歌っている人、すなわち初見と思われる方々の方がノリが良かった。
歌2回目の前にはお隣のブロックのご婦人が「もう1回歌いましょ!」と声をかけたり、3回目の前には私と同じ列の女性が、石丸さんが口を開く前に「もう1回!」と人差し指を見せてアピールしたり。これには石丸さんも思わず苦笑いしていました。
それにしても京都のカテコはスタオベが早いし盛り上がるのも早いなあ。
京都では『アイーダ』『南十字星』『壁抜け男』と観たが、いずれも他の劇場より盛り上がるのが早かった。土地柄かな、やっぱり。
さて千秋楽カテコ、最後の最後のお話。
盛り上がった日のカテコはデュティユルとイザベルがそれぞれの肖像画を持って退場…で締めなのは、自由劇場も京都も同じ。
高井さんはその二人を横目に絶妙なヨレヨレ加減で引っ込み、最後は手のひらだけ出してバイバイで終わり。…が、自由劇場千秋楽での行動だった。
が!京都は違った。
石丸さんと坂本さんが肖像画を持って退場しかけたのを見た高井さん、突如上手前方に歩いていった。
正に「あれれれっ?どうした?」の状態。
何をするのかと思ったら、上手セットそばに置いてあった、画家が描いていた劇場客席の絵をイーゼルごと運んでいくではないですか。
…軽く客席が沸いたのは言うまでもありません。
これが他の人だったら普通にスルーするところだが、なにせ高井さんですから(笑)。石丸さん坂本さん、ごめんなさい。ここ完璧に高井さんに視線持ってかれました。
さーて次はいつどこで『壁抜け男』が観られるかな。
それより次はいつ高井さんに逢いに行こうかしら?本音は誓いを破って今のうちに大阪に行きたいところだが、レミゼとJCSが行く手を阻んでおりまして…。
そして小林さんが、どうか無事でありますように。
【6月30日・7月1日のキャスト】
デュティユル 石丸幹二
イザベル 坂本里咲
部長/刑務所長/検事 高井治
八百屋・娼婦 丹靖子
デュブール/医師/警官2/囚人/弁護士 寺田真実
B氏/警官1/看守1/ファシスト 荒木勝
画家 渋谷智也
M嬢 佐和由梨
A夫人/共産主義者 久居史子
C氏/乞食/看守2/裁判長 井上隆司
新聞売り 有賀光一
最近の傾向を反映してか、「サカモト」と入力すると「坂元」でまず変換されるのはナイショです(笑)。
by piramasa
| 2007-07-13 01:04
| 芝居感想