'07 12月30日『アイーダ』マチネ感想 納められたかどうかは定かではなく
大変ご無沙汰しております。
目まいと頭グラグラが思いのほか長引き、レスはつけられてもエントリーできない状況でありました。
さて悪あがきで去年の観劇納、『アイーダ』の感想を。
時は12月30日、帰省ラッシュ真っ只中が予想されるので新幹線は指定席で行くぞ!と意気込んだものの、なぜだか少々出遅れました。
そのため、エクスプレス予約の恩恵を一番受けられる「ひかり」禁煙席は既に満席。
まあちょっと早く起きればいいだけさと「こだま」で指定席を取り、当日はバッグに創元推理文庫の「紅はこべ」を入れて家を出ました。
もちろん「紅はこべ」は時間潰しと(星組の次回公演の)予習のためです。
ところが「こだま」の中で「紅はこべ」を読むことはありませんでした。
新横浜から名古屋まで2時間半弱の間、代わりに何をしていたかと言うと。
前の日に興味本位で買っちゃった電子書籍版のハーレクインを携帯で読んでいたなんて、口が裂けても言えない。…でも書ける。
劇場には開場早々に着きました。
しばらく観られないと思うと気も引き締まるってものです。
…と言い切りたいところですが、入口すぐ正面に飾られていた「タベルナ」の装置を思わずパチリとしてきたことを告白いたします。
…いえね、ドナが智恵さんでサムが荒川さんだったら考えようかなと…。
なんて書いてたら『WSS』のリフが荒川さんになってた!ぎゃああ観たい!
いきなり脱線しましたが、本編の感想まいります。
席は…、いつものところです。
一度『アイーダ』を2階で観ると、次もついつい2階で観たくなるのよね。
私自身が2階席フェチだからとも言いますが、『アイーダ』は何と言っても照明がドラマチックで好きです。
凝っている場面あり、シンプルな場面あり、ダイナミックな場面ありと、バラエティに富んでいて飽きることがありません。
二幕目「人生の苦しみ」のところなど、アイーダにあたるスポットの数が増えていくのを数えていたことがあります。
が、しまいで涙が出てしまって最終的にいくつあたっていたのか忘れてしまいました…。
照明のことはさておき、初見の方中心に。
今井さんのアイーダ、彫りの深い顔立ちのせいか、ルックスにまったく違和感ありませんでした。この人も美人ですね。鼻筋が通っていて、思わず横顔に見惚れちゃいました。
加えて今まで観た中で一番表情豊か、感情豊かなのが良かった。横顔もさることながら、この表情が良かったので、益々しげしげと顔を見てました。
一番良かったのは、ローブをまとうところ。
あんなに一瞬で神がかった表情に変貌を遂げた人を、私は初めて観ました。
それから「ラダメス大好き!」度合も一番表に出ていて微笑ましかった。
「運命が気に入らないなら…」のあたりなんて、後のラダメスの言葉どおり「叱り飛ばしていた」のにね。
今井アイーダを一言で表現するならなんだろう。
言いたいことははっきり言う。情に厚く、自分が弱い人間であることを知っている。
奇しくもアムネリスとラダメスは、アイーダについて「いつも正しい」と評した。
今井さんのアイーダは、この評がかなり実感をもってわかる。
だから一言で言うと、「正義」だろうか。
ところで歌。
今井さんが福岡の『アイーダ』でネヘブカをやられた時、「踊れ~」のひっくり返り率100%だの50%だの…と聞いていたので、少しドキドキしていました。
実際聴いてみたら、…ちょっとちょっと、いいじゃないですか。
声はやや低めながら、ソウルシンガーがアイーダのパートを歌ったらこんな感じだろうと思われる歌い方。
ついに理想的な歌い方をするアイーダに逢ったと思いました。
一つだけ残念だったのは、「ローブのダンス」最後の「今」が、直前で頑張りすぎたせいかちょいと不発気味だったことぐらい。
でも9月にデビューして4ヶ月弱ということを考えれば、充分賞賛に値すると思いますよ。
場数を踏めばもっとよくなるはず。
今井アイーダはもとより、30日のキャスト全員の熱演に最初から最後まで涙が止まらず、ついにハンドタオル2枚が使い物にならなくなったのは、当日のエントリーどおり。
12月2日・30日と初見のキャストに感動(または萌え)し、名古屋より前から観ていた有賀メレブに大変深みが出ていたのに感動しました。
30日は、メレブの「ヌビアに帰りたかった」が一番心に沁みました。
一昨年(2006年)6月に福岡で観た時と明らかに違うメレブを観て、四季を観続けていて良かったと思います。
あらゆる意味で、他カンパニーのあおりを食らいすぎた『アイーダ』だなあと思います。
でもそのおかげで、今まで実現しなかった新しいアイーダ・アムネリス・ラダメスが自前で実現した。自前で実現したということは、次につながるということ。
それから私自身オリジナルキャストで観たことが6回中1回しかないので、逆にメイン3人が誰であってもOKであるのが幸いだと思う。
『アイーダ』の感想でこんなことを書くのもなんですが、汐留のファントムも早い段階(または回数を観ないうちに)で3人目が登場していれば違いを楽しむレベルで済んだのに…と今でも思います。
そうそう、30日もスタオベし損ねました。これは去年最大の痛恨の極みでした。
いつかは東京で観たい。
東京でロングランの暁には月1回は必須と肝に銘じておりますが、…無理なら仙台でどうでしょう?
それなら北海道東北の四季ファンの願望を満たせると思うのだけど。かく言う私が仙台に行きたいだけとも言います。
目まいと頭グラグラが思いのほか長引き、レスはつけられてもエントリーできない状況でありました。
さて悪あがきで去年の観劇納、『アイーダ』の感想を。
時は12月30日、帰省ラッシュ真っ只中が予想されるので新幹線は指定席で行くぞ!と意気込んだものの、なぜだか少々出遅れました。
そのため、エクスプレス予約の恩恵を一番受けられる「ひかり」禁煙席は既に満席。
まあちょっと早く起きればいいだけさと「こだま」で指定席を取り、当日はバッグに創元推理文庫の「紅はこべ」を入れて家を出ました。
もちろん「紅はこべ」は時間潰しと(星組の次回公演の)予習のためです。
ところが「こだま」の中で「紅はこべ」を読むことはありませんでした。
新横浜から名古屋まで2時間半弱の間、代わりに何をしていたかと言うと。
前の日に興味本位で買っちゃった電子書籍版のハーレクインを携帯で読んでいたなんて、口が裂けても言えない。…でも書ける。
劇場には開場早々に着きました。
しばらく観られないと思うと気も引き締まるってものです。
…と言い切りたいところですが、入口すぐ正面に飾られていた「タベルナ」の装置を思わずパチリとしてきたことを告白いたします。
…いえね、ドナが智恵さんでサムが荒川さんだったら考えようかなと…。
なんて書いてたら『WSS』のリフが荒川さんになってた!ぎゃああ観たい!
いきなり脱線しましたが、本編の感想まいります。
席は…、いつものところです。
一度『アイーダ』を2階で観ると、次もついつい2階で観たくなるのよね。
私自身が2階席フェチだからとも言いますが、『アイーダ』は何と言っても照明がドラマチックで好きです。
凝っている場面あり、シンプルな場面あり、ダイナミックな場面ありと、バラエティに富んでいて飽きることがありません。
二幕目「人生の苦しみ」のところなど、アイーダにあたるスポットの数が増えていくのを数えていたことがあります。
が、しまいで涙が出てしまって最終的にいくつあたっていたのか忘れてしまいました…。
照明のことはさておき、初見の方中心に。
今井さんのアイーダ、彫りの深い顔立ちのせいか、ルックスにまったく違和感ありませんでした。この人も美人ですね。鼻筋が通っていて、思わず横顔に見惚れちゃいました。
加えて今まで観た中で一番表情豊か、感情豊かなのが良かった。横顔もさることながら、この表情が良かったので、益々しげしげと顔を見てました。
一番良かったのは、ローブをまとうところ。
あんなに一瞬で神がかった表情に変貌を遂げた人を、私は初めて観ました。
それから「ラダメス大好き!」度合も一番表に出ていて微笑ましかった。
「運命が気に入らないなら…」のあたりなんて、後のラダメスの言葉どおり「叱り飛ばしていた」のにね。
今井アイーダを一言で表現するならなんだろう。
言いたいことははっきり言う。情に厚く、自分が弱い人間であることを知っている。
奇しくもアムネリスとラダメスは、アイーダについて「いつも正しい」と評した。
今井さんのアイーダは、この評がかなり実感をもってわかる。
だから一言で言うと、「正義」だろうか。
ところで歌。
今井さんが福岡の『アイーダ』でネヘブカをやられた時、「踊れ~」のひっくり返り率100%だの50%だの…と聞いていたので、少しドキドキしていました。
実際聴いてみたら、…ちょっとちょっと、いいじゃないですか。
声はやや低めながら、ソウルシンガーがアイーダのパートを歌ったらこんな感じだろうと思われる歌い方。
ついに理想的な歌い方をするアイーダに逢ったと思いました。
一つだけ残念だったのは、「ローブのダンス」最後の「今」が、直前で頑張りすぎたせいかちょいと不発気味だったことぐらい。
でも9月にデビューして4ヶ月弱ということを考えれば、充分賞賛に値すると思いますよ。
場数を踏めばもっとよくなるはず。
今井アイーダはもとより、30日のキャスト全員の熱演に最初から最後まで涙が止まらず、ついにハンドタオル2枚が使い物にならなくなったのは、当日のエントリーどおり。
12月2日・30日と初見のキャストに感動(または萌え)し、名古屋より前から観ていた有賀メレブに大変深みが出ていたのに感動しました。
30日は、メレブの「ヌビアに帰りたかった」が一番心に沁みました。
一昨年(2006年)6月に福岡で観た時と明らかに違うメレブを観て、四季を観続けていて良かったと思います。
あらゆる意味で、他カンパニーのあおりを食らいすぎた『アイーダ』だなあと思います。
でもそのおかげで、今まで実現しなかった新しいアイーダ・アムネリス・ラダメスが自前で実現した。自前で実現したということは、次につながるということ。
それから私自身オリジナルキャストで観たことが6回中1回しかないので、逆にメイン3人が誰であってもOKであるのが幸いだと思う。
『アイーダ』の感想でこんなことを書くのもなんですが、汐留のファントムも早い段階(または回数を観ないうちに)で3人目が登場していれば違いを楽しむレベルで済んだのに…と今でも思います。
そうそう、30日もスタオベし損ねました。これは去年最大の痛恨の極みでした。
いつかは東京で観たい。
東京でロングランの暁には月1回は必須と肝に銘じておりますが、…無理なら仙台でどうでしょう?
それなら北海道東北の四季ファンの願望を満たせると思うのだけど。かく言う私が仙台に行きたいだけとも言います。
by piramasa
| 2008-01-12 23:57
| 芝居感想