7月13日『南十字星』初日感想…エピソード2
『南十字星』初日の模様がアップされていました。
集合写真の阿久津さんの後ろの、背後霊のように顔を出している軍人さんお二人に妙にウケたのは私だけでしょうか。
さてさて、入れ替わりの激しいアンサンブル陣の中に藤田さんと佐和さんと井上さんの名前を発見してビックリしたのは前述のとおりです。
ジェニエニドッツとグリザベラをされた方がアンサンブルとは…、スゴイ芝居だ。
佐和さんは、前回まで奥田さんがされていた枠でした。
『壁抜け男』を複数回観た方なら(声で)すぐわかると思います。
一番わかりやすいのは、カテコのケチャダンスの音頭取り(他に言葉は…)。
反面、『異国の丘』では散々?目立っていた井上さんが、『南十字星』ではなかなかわからなかったのが残念。
唯一わかったのは二幕目「インドネシア・ラヤ」ぐらいでした。
火祭り場面でバリダンスを踊るダンサーの方々は、相当の腕前の持ち主なんだろうなあと想像できます。
最後の方でリナと一緒に踊るお二人のうち、一人は井藤さんであるのはわかったのですが、もうお一人は誰だろう?
ところで実際のバリ舞踊って、舞台で演奏されるものよりかなりテンポが遅いそうで。(初演の時の「ラ・アルプ」より)
舞台のスピードでも相当基礎がしっかりできていないと難しいだろうに、と思います。
一度現地で観てみたいなあ。
さて本編の感想と言うか、役者さんの感想まいります。
ネタばれ未遂部分ありますので、今回初めて観る方はご注意ください。
常々自分は復習タイプだと自覚してはいましたが、今回もそれをイヤというほど実感しました。
『南十字星』は観る度に涙が出るポイントが多くなっているのです。
それは話の筋を知ってしまったからこそ…の、正に「功罪」かもしれません。
まさか一幕目の「ブンガワン・ソロ」で涙が出るとは…。
前回はこの後の「琵琶湖周航の歌」で初めて涙が出ました。
樋口さんのリナは初演で観た時以来…なので3年半ぶりぐらいでしょうか。
ルックス的には、樋口さんの顔立ちがエキゾチックなのでインドネシアの人らしくていいですね。…あと、着物に着られている感じがグーです(微笑)。
大変によくできたヅラをお召し?の阿久津保科さん、あの時代の方の割には背が高いなあ…とは突っ込んではいけませんね。
むしろ、保科と原田大尉が義理の兄弟と言う事実に着目くださいませ…。
初見の方へのポイント①
リナが「日本では約束する時こうするんですよね?」と小指を出します。
これは…ものすごい伏線です。
『南十字星』の中では珍しく三演とも違う役者さんがキャスティングされているのは、その保科の姉であり、原田大尉の妻でもある春子さん。
今回は都築香弥子さんが演じていらっしゃいます。
いつの頃からか、保科の出征を見送る場面の春子さんの言葉が身に沁みるようになりました。
ここの春子さんの言葉は、実際のあの時代ではなかなか口にできなかったことと推測されます。
そう言えば今回、保科家の父上は哲学者だったという言葉が耳に入ってきた瞬間に、春子さんと保科が大胆かつ繊細な言葉の使い方をする理由はここにあったのかと、目から鱗が落ちる思いをしました。
岡野教授をされている維田さん、『李香蘭』『異国の丘』と立て続けにご出演されているのに、疲れが微塵も見えないのには頭が下がります。
このうえ『夢醒め』初日のおじいちゃんもされていたら、口に出す言葉もありません。
もう一人のおじいちゃん候補武見さんは、若々しいニングラット博士がお似合いです。
そういえば塚本少尉が前田さんから池田さんに代わっていたのは、武見さん前田さんと拉致したら魔法の国でヤギる方がいらっしゃらないから…でしょうか。
個人的には「理想の上司」って感じの島村中将は、今回も素敵です。
…いや、田代さんが島村中将だからこそと言っても過言ではないかも。
軍人ではなく別の立場の指導者なら、さぞや後世に名を遺した人物になっただろうに…とは、私の勝手な妄想です。
このお方の感想は、後の遺言場面でくどいほど書かせて頂きます。
初見の方へのポイント②
ここで捕虜として捕らえられたオランダ人兵士、オットー・ウィンクラー登場。
色々ありながらも、保科に命を助けられた後(ここの保科の台詞がグッとくるのですが、ここではナイショ)、ウィンクラーが保科に名前を問います。
そして「君の名は忘れない」と一言。
…これも伏線です。いや、私が勝手に思っているだけかもしれませんが…。
それにしてもワイスさん、半ズボンスタイルの軍服が不気味なぐらいお似合いですね。
←前回の京都公演あたりから抱いていた感想(笑)
もしかしたら今回一番の注目株?内田さんのルアットは、リナの兄であり、ニングラット博士の息子であり、と言う役どころ。
この役は台詞中心で真面目な役で、歌のソロと言ったら二幕目「インドネシア・ラヤ」の4小節だけという、贅沢と言おうかもったいないと言おうか…(溜息)。
もっとも益々内田さんのガストンが想像できなくなったのは言うまでもなし(苦笑)。
余談。
その二幕目「インドネシア・ラヤ」で、「内田さん、ガンとばすのは嬉しいけどやめて!」とフリーズした女約1名…。
いちおう砕けた?感想を書いたところで、今宵はこれまでにしとうございます…。
1回の公演で感想が3回(以上)コースになるなんて久しぶりだなあ。
「エピソード3」は無駄に濃い感想になりますので(宣言)、乞うご期待?
…思い入れある演目なので、(生)温かい目で読んでやってください。
集合写真の阿久津さんの後ろの、背後霊のように顔を出している軍人さんお二人に妙にウケたのは私だけでしょうか。
さてさて、入れ替わりの激しいアンサンブル陣の中に藤田さんと佐和さんと井上さんの名前を発見してビックリしたのは前述のとおりです。
ジェニエニドッツとグリザベラをされた方がアンサンブルとは…、スゴイ芝居だ。
佐和さんは、前回まで奥田さんがされていた枠でした。
『壁抜け男』を複数回観た方なら(声で)すぐわかると思います。
一番わかりやすいのは、カテコのケチャダンスの音頭取り(他に言葉は…)。
反面、『異国の丘』では散々?目立っていた井上さんが、『南十字星』ではなかなかわからなかったのが残念。
唯一わかったのは二幕目「インドネシア・ラヤ」ぐらいでした。
火祭り場面でバリダンスを踊るダンサーの方々は、相当の腕前の持ち主なんだろうなあと想像できます。
最後の方でリナと一緒に踊るお二人のうち、一人は井藤さんであるのはわかったのですが、もうお一人は誰だろう?
ところで実際のバリ舞踊って、舞台で演奏されるものよりかなりテンポが遅いそうで。(初演の時の「ラ・アルプ」より)
舞台のスピードでも相当基礎がしっかりできていないと難しいだろうに、と思います。
一度現地で観てみたいなあ。
さて本編の感想と言うか、役者さんの感想まいります。
ネタばれ未遂部分ありますので、今回初めて観る方はご注意ください。
常々自分は復習タイプだと自覚してはいましたが、今回もそれをイヤというほど実感しました。
『南十字星』は観る度に涙が出るポイントが多くなっているのです。
それは話の筋を知ってしまったからこそ…の、正に「功罪」かもしれません。
まさか一幕目の「ブンガワン・ソロ」で涙が出るとは…。
前回はこの後の「琵琶湖周航の歌」で初めて涙が出ました。
樋口さんのリナは初演で観た時以来…なので3年半ぶりぐらいでしょうか。
ルックス的には、樋口さんの顔立ちがエキゾチックなのでインドネシアの人らしくていいですね。…あと、着物に着られている感じがグーです(微笑)。
大変によくできたヅラをお召し?の阿久津保科さん、あの時代の方の割には背が高いなあ…とは突っ込んではいけませんね。
むしろ、保科と原田大尉が義理の兄弟と言う事実に着目くださいませ…。
初見の方へのポイント①
リナが「日本では約束する時こうするんですよね?」と小指を出します。
これは…ものすごい伏線です。
『南十字星』の中では珍しく三演とも違う役者さんがキャスティングされているのは、その保科の姉であり、原田大尉の妻でもある春子さん。
今回は都築香弥子さんが演じていらっしゃいます。
いつの頃からか、保科の出征を見送る場面の春子さんの言葉が身に沁みるようになりました。
ここの春子さんの言葉は、実際のあの時代ではなかなか口にできなかったことと推測されます。
そう言えば今回、保科家の父上は哲学者だったという言葉が耳に入ってきた瞬間に、春子さんと保科が大胆かつ繊細な言葉の使い方をする理由はここにあったのかと、目から鱗が落ちる思いをしました。
岡野教授をされている維田さん、『李香蘭』『異国の丘』と立て続けにご出演されているのに、疲れが微塵も見えないのには頭が下がります。
このうえ『夢醒め』初日のおじいちゃんもされていたら、口に出す言葉もありません。
もう一人のおじいちゃん候補武見さんは、若々しいニングラット博士がお似合いです。
そういえば塚本少尉が前田さんから池田さんに代わっていたのは、武見さん前田さんと拉致したら魔法の国でヤギる方がいらっしゃらないから…でしょうか。
個人的には「理想の上司」って感じの島村中将は、今回も素敵です。
…いや、田代さんが島村中将だからこそと言っても過言ではないかも。
軍人ではなく別の立場の指導者なら、さぞや後世に名を遺した人物になっただろうに…とは、私の勝手な妄想です。
このお方の感想は、後の遺言場面でくどいほど書かせて頂きます。
初見の方へのポイント②
ここで捕虜として捕らえられたオランダ人兵士、オットー・ウィンクラー登場。
色々ありながらも、保科に命を助けられた後(ここの保科の台詞がグッとくるのですが、ここではナイショ)、ウィンクラーが保科に名前を問います。
そして「君の名は忘れない」と一言。
…これも伏線です。いや、私が勝手に思っているだけかもしれませんが…。
それにしてもワイスさん、半ズボンスタイルの軍服が不気味なぐらいお似合いですね。
←前回の京都公演あたりから抱いていた感想(笑)
もしかしたら今回一番の注目株?内田さんのルアットは、リナの兄であり、ニングラット博士の息子であり、と言う役どころ。
この役は台詞中心で真面目な役で、歌のソロと言ったら二幕目「インドネシア・ラヤ」の4小節だけという、贅沢と言おうかもったいないと言おうか…(溜息)。
もっとも益々内田さんのガストンが想像できなくなったのは言うまでもなし(苦笑)。
余談。
その二幕目「インドネシア・ラヤ」で、「内田さん、ガンとばすのは嬉しいけどやめて!」とフリーズした女約1名…。
いちおう砕けた?感想を書いたところで、今宵はこれまでにしとうございます…。
1回の公演で感想が3回(以上)コースになるなんて久しぶりだなあ。
「エピソード3」は無駄に濃い感想になりますので(宣言)、乞うご期待?
…思い入れある演目なので、(生)温かい目で読んでやってください。
by piramasa
| 2008-07-17 00:07
| 芝居感想