8月17日『夢から醒めた夢』感想 泣いたり笑ったり萌えたり
「春」と「秋」共通の入口正面のこのお方↑は今回もポジション変わらずです。
『ライオンキング』を観に来た方々が携帯でパシャパシャやっているのも変わらずです。
そう言えばこの日は出演されていませんでしたが、アンサンブルにレベッカ・ヤニックさんのお名前がありました。
ってことはレベッカさんが出演されたら間違いなくこのお姫様だな…。
…被写体の雰囲気とあいまって意外にイケてるかも(笑)。
さて本編の感想参ります。
結論から先に書きますと、「やっぱりいいものはいい」…って去年も書いたなあこの感想。
じゃあどこが良かったんだと問われると、…そりゃもう色々。
泣いたり笑ったり萌えたり…と(笑)。
「泣いたり」の場面筆頭。
まず花田さんのマコが、実に表情豊かになっていて良かった。
これは確実に『WSS』のマリアをやったことが活きていると実感しました。
織笠さんのマコ母は初めて拝見しました。
正直申し上げますと、一幕目よりは二幕目の方が断然良かったです。
但しこの差がなんなのかは、もう少し回数を観ないとわからないかも。
でも「あなたのお母さんに私のお母さんと同じ苦しみを味あわせるつもり?」から
「お母さん、恥ずかしいことをするところだったわ」にかけてはもう…、泣きました。
正に「この娘にしてこの母あり」(演目違い)…だなあと。
そう、『夢醒め』観劇5回目にしてやっと本当の「母娘」に見えました。
初見の時から泣き所の一つ、老人と老婦人の再会場面。
なぜ泣き所なのかはこちらをご覧ください。
…あれ、これぐらいで「長文」とか言ってるよ、3年前の私ったら。
話を戻しまして、今回は老人が老婦人の姿を見つけた瞬間に既に涙腺が緩みました。
維田さんのおじいちゃんの、おばあちゃんを見つけた瞬間のその眼差し雰囲気は、言葉を発するよりも雄弁に再会できたその喜びを語っていました。
こういう表現ができる役者さんに、私は無条件で降伏してしまいます。
ああ、だからか。ここ数年とみに「おじさま」「おばさま」役者好きになったのは…。
「笑ったり」の場面。
そりゃもうアナタ(誰?)、デビルでしょう。
四季歴4年の私でも、幸運なことに「偉大なるオリジナルキャスト」であらせられる光枝さんのデビルを拝見できました。
そして今回のデビル道口さんはメソで光枝さんと共演されている。
道口さんご本人が一番プレッシャーを感じているだろうに…と思いきや。
そんなことは微塵も感じさせないオネエちゃんぶりがブラヴァ!でした。
もっと言っちゃうと、既に自分のデビルを確立しているようにすら思えました。
一番良かったのは、前のエントリーにも書きましたが、オネエ声と地声のギャップが激しすぎたこと。
観たことがある方は頷いていただけると思いますが、道口さんの地声って低くて実にいい声(←これポイント)だけに、余計にギャップが…。
観たのが開いて4日目だったので間合いが微妙なところが多々ありましたが、これは回数を重ねれば解決する類の問題だと思います。
このまま千秋楽までやれたら、記憶に残るデビルになるのは間違いないでしょう。
「萌えたり」の場面、…いや人。
大塚さんの暴走族とは盲点だと思いつつ、実際観てみたら「必然」だったかと(笑)。
ゾーザーやってヘロデやってアクションやって暴走族…、ホント「ひきだし」の多い方ですこと。
そしてなんと言ってもこのお方、「野中万寿夫 おおいに歌う」。
…もとい、野中さんのヤクザ。
『夢醒め』の中で唯一世代交代が順調に進んでいない役であるだけに、名前が挙がっている大塚さんと韓盛治さんの奮闘が期待されます。
が、野中組長(笑)の「ケンカ大好きゃ性分でぇ~」を聴くと「待ってました!」と大向こうをかけたくなるのもまた事実なワケで。
今回も新旧交代なるか?とドキドキしながら見守らせて頂きます。
それからこの人を忘れちゃいかんでしょう。
怪しい…、いや妖しい流し目の配達人、北澤さん。
前回(3年前)観た時の感想は「本当に『おじさん』の年齢になった時に観たい」だったが、
今回は「ピコちゃんよ、『配達人のお兄さん』と言ってあげなよ」と思いました(笑)。
それにしても北澤さんの声って、いい声だなあと改めて気づかされます。
…いえね、わかってはいるんですよ。
でもオペラ座だと、本当の美声の持ち主から、特徴ありすぎて忘れられない声の持ち主まで多数いらっしゃいすぎましてね…。
久々に純粋に感動した(…?)ステージでした。
そして「1回だけでいいか」と思っていたのに、チケットが増えそうな予感が…。
つうか、既に増えました(笑)。
千秋楽後に、チケットホルダーの写真がアップされていたら笑ってやってください。
では次回のレポは…、多分来月。
by piramasa
| 2008-08-19 23:52
| 芝居感想