アイーダバックステージツアー前半戦
19日のバックステージツアーの模様がもう公式にアップされてますね。
私も「エジプトの舞台裏を堪能し尽くした」内の1人です。
さてバックステージツアーの、覚えている限りの詳細をば。
前半は舞台監督・照明・音効のスタッフ陣による解説大会。
舞台監督の方はこの手のイベントに慣れているのか、進行が大変お上手でした。
まずは『アイーダ』の緞帳は3枚あるという話から始まり、
装置のほとんどは床にある溝に沿って動かしている(たまに人力のものもあり)とか、
装置を動かすきっかけは台詞だったり音だったり…の実例があったり。
緞帳は一番前からホルスの目が書かれた紗幕の緞帳、その次に黒幕、最後に左右に開く緞帳。
ホルスの目が浮き上がって見えるのは、プロジェクターでホルスの目をまったく同じ位置に重ねて投影しているからだそうで、さらに黒幕を置くことによって奥行きを出しているとのこと。
黒幕は二幕目終盤の星、そして客出しの時の星を効果的に見せるのにも使われているとか。
客出しの時の緞帳に星が浮き上がっているの、全然気がつかなかった…。
で、一幕目最初と二幕目最後でシャッターのように幕が開閉するのは、
1枚目・2枚目(セット)と3枚目の緞帳を同じ速度で開閉することにより実現する効果なんだそうで。
緞帳の説明だけで既にアイーダ通になった気分。
続いて照明・音効スタッフさんからの解説。
普段人前でしゃべることがないということで、特に音効の方はカンペ持参でお話されるほど緊張されていたよう
ですが、お話はそれぞれ実に興味深いものでした。
照明はムービングライトにホリゾント幕の説明があり、『アイーダ』でよく使われている舞台床面の格子状の照明はムービングライトに効果を仕込んでいるそうな。
『アイーダ』は照明がとても印象的なのですが、構成はけっこうシンプルなんだなあと思いました。
ちなみに照明スタッフはオペレーター1人にピンスポット3人、全員女性なんですって。
凄いなあ…。
規模の大きな劇場でピンスポットをはずさないように操作するのはかなり大変なはずです。
話は音効に移り、海劇場のミキサーは24トラック、『アイーダ』で使用するのはうち11トラックという話になりました。
確か打楽器だけでも「バスドラ」「フロアタム」「スネア」「ハイハット・シンバル」「パーカッション」、
他は「オーケストラ」「ベース」に、「ギター(エレキ・アコースティック)」「キーボード」が左右2トラックずつ…という構成。違っていたらゴメンなさい。
ここで音を1トラックごとに流していって徐々に音を重ねていき、最後に「勝利ほほえむ」が本番同様に音が流れた時には、自分がミキサーを操作しているワケではないのに妙な達成感が。
わざわざトラックを分ける意味が体感できたような気がしました。
それにしても舞台監督さんの芸達者ぶりには参りました!(笑)。
合間合間に何気なく笑いを取りには来ていましたが、
圧巻は前方に座っていた参加者のお一人を巻き込んで、台詞きっかけの舞台転換を実演した時。
ちなみにこの場面。
参加者:「川へ投げこめ!」(この方の台詞の言い方も大変良かった)
舞監:「いや、俺にもっといい考えが…ある!」
この「ある!」の言い方がいかにも腹に一物ありげで、客席みな沸いてました。
どれぐらい芝居っ気があったかと言うと、
後半の準備のために出てきたゾーザー役の田中さんに「明日からラダメスやります?」と言われたぐらいに…。
前半だけでもかなりお腹いっぱいになりましたので、後半はエントリーを改めます。
19日の教訓:劇場では舞台監督は演出以上の存在となる
私も「エジプトの舞台裏を堪能し尽くした」内の1人です。
さてバックステージツアーの、覚えている限りの詳細をば。
前半は舞台監督・照明・音効のスタッフ陣による解説大会。
舞台監督の方はこの手のイベントに慣れているのか、進行が大変お上手でした。
まずは『アイーダ』の緞帳は3枚あるという話から始まり、
装置のほとんどは床にある溝に沿って動かしている(たまに人力のものもあり)とか、
装置を動かすきっかけは台詞だったり音だったり…の実例があったり。
緞帳は一番前からホルスの目が書かれた紗幕の緞帳、その次に黒幕、最後に左右に開く緞帳。
ホルスの目が浮き上がって見えるのは、プロジェクターでホルスの目をまったく同じ位置に重ねて投影しているからだそうで、さらに黒幕を置くことによって奥行きを出しているとのこと。
黒幕は二幕目終盤の星、そして客出しの時の星を効果的に見せるのにも使われているとか。
客出しの時の緞帳に星が浮き上がっているの、全然気がつかなかった…。
で、一幕目最初と二幕目最後でシャッターのように幕が開閉するのは、
1枚目・2枚目(セット)と3枚目の緞帳を同じ速度で開閉することにより実現する効果なんだそうで。
緞帳の説明だけで既にアイーダ通になった気分。
続いて照明・音効スタッフさんからの解説。
普段人前でしゃべることがないということで、特に音効の方はカンペ持参でお話されるほど緊張されていたよう
ですが、お話はそれぞれ実に興味深いものでした。
照明はムービングライトにホリゾント幕の説明があり、『アイーダ』でよく使われている舞台床面の格子状の照明はムービングライトに効果を仕込んでいるそうな。
『アイーダ』は照明がとても印象的なのですが、構成はけっこうシンプルなんだなあと思いました。
ちなみに照明スタッフはオペレーター1人にピンスポット3人、全員女性なんですって。
凄いなあ…。
規模の大きな劇場でピンスポットをはずさないように操作するのはかなり大変なはずです。
話は音効に移り、海劇場のミキサーは24トラック、『アイーダ』で使用するのはうち11トラックという話になりました。
確か打楽器だけでも「バスドラ」「フロアタム」「スネア」「ハイハット・シンバル」「パーカッション」、
他は「オーケストラ」「ベース」に、「ギター(エレキ・アコースティック)」「キーボード」が左右2トラックずつ…という構成。違っていたらゴメンなさい。
ここで音を1トラックごとに流していって徐々に音を重ねていき、最後に「勝利ほほえむ」が本番同様に音が流れた時には、自分がミキサーを操作しているワケではないのに妙な達成感が。
わざわざトラックを分ける意味が体感できたような気がしました。
それにしても舞台監督さんの芸達者ぶりには参りました!(笑)。
合間合間に何気なく笑いを取りには来ていましたが、
圧巻は前方に座っていた参加者のお一人を巻き込んで、台詞きっかけの舞台転換を実演した時。
ちなみにこの場面。
参加者:「川へ投げこめ!」(この方の台詞の言い方も大変良かった)
舞監:「いや、俺にもっといい考えが…ある!」
この「ある!」の言い方がいかにも腹に一物ありげで、客席みな沸いてました。
どれぐらい芝居っ気があったかと言うと、
後半の準備のために出てきたゾーザー役の田中さんに「明日からラダメスやります?」と言われたぐらいに…。
前半だけでもかなりお腹いっぱいになりましたので、後半はエントリーを改めます。
19日の教訓:劇場では舞台監督は演出以上の存在となる
by piramasa
| 2010-07-21 01:07
| 芝居雑記