愛あればこそ…『ベルサイユのばら』観劇記
連日夜中近く帰ってきた挙句、金曜ソワレと土曜日マチネの連続観劇は疲れた。さすがに昨日は帰った途端にバタンキュー(死語)、12時間以上寝てしまった。
しかしまあ今月の観劇数は実に7本、しかも全部違う演目。
いくら趣味だからと言ってもこれは我ながら笑えるなあ。
さて昨日観てきた宝塚雪組『ベルサイユのばら』からいってみますか。
雪組『ベルばら』は「オスカル編」、オスカルが近衛隊から衛兵隊に異動するところから始まり、フェルゼンやマリー・アントワネットは出てこない。
他のバージョンに比べると地味らしいが、どうしてどうして、私には充分すぎるほど見所があった。
まずプロローグの少年少女たちの扮装と歌に度肝を抜かれましたもの。
ピンクと水色をこれでもか!と使った衣装に、歌の出だしが「ご覧なさい、ご覧なさい♪」…、ううーん、のっけからクラクラしちゃったよ…。
大体私が今まで観た宝塚の演目って寒色系の衣装が多かったからなあ。
その後登場したアンドレと士官達の衣装と群舞に救われたから良かったけど。
いやー正装フェチ?の私には大変な目の保養でした。ところで士官達の役名は「ばらの青年」なんだそうで…、うーんその役名ってどうなのよ…。
その次にオスカル役のトップ朝海ひかるさんは大階段から登場…と、通常のフィナーレをプロローグにももってきたような構成に早くもノックアウト気味の私。
さすがに朝海さんが出てきた時は背筋がシャキッとしたけどね。
ところでいつも思うのだけど、宝塚の人って大階段を下りる時に足元を見ていないのが凄い。あれって体で覚えてるんだろうねえ。
ところで私が原作を初めて読んだのは高校3年の時。
受験勉強中に妹がどこからか借りてきた愛蔵版を一気に読んで、オスカルとアンドレが結ばれる場面でそれこそハンカチ1枚使いきる勢いで号泣したものだった。あの頃は多感だったなあ(遠い目)。
それから十ウン年、宝塚で観る『ベルサイユのばら』の同じ場面。
「一生かけて愛しぬくと誓うか」「千の言葉が欲しいか万の誓いがいるか」
…うわあ台詞覚えてたよ私…。そしてまんまと泣いたのでした。
そこから後は大体泣いたところの想像がつくと言うものでしょう。
アンドレの最期の場面、そして白旗を見たオスカルが「フランス万歳!」で息絶えるところですね。
それにしても数回しか読んでいないのに筋や台詞をよくぞ覚えていたもんだ。
雪組トップ朝海さんのオスカル、写真で見る限りちょっと怖そうな印象を受けたが動いているのを観たらそうでもなかった。むしろ他のトップの人にはない凛々しさがあってオスカルらしくていい。もしかしてうってつけの配役なのでは。
そして役替りのアンドレ水夏希さんがこれまたイイ男?なのよ。死にっぷりもお見事だったし。ところでアンドレの最期、早く死なせてやれよと思ったのは私だけでしょうか。
話もさることながらやはり群舞のシーンは迫力があって素敵。
特に二幕目冒頭の衛兵の訓練シーン、あれだけ揃った動きを観ると気持ちがいい。宝塚って凄いと思うのはこう言う場面を観た時。
そして「アレ」について語らないわけにはいかないでしょう。
一幕目最後と二幕目最後に登場するペガサスのことを!
観ていない方のためにご説明致します。
まず一幕目、白馬にまたがるオスカルの肖像画を前にアンドレが一人嘆くところ。
この肖像画が紗幕に描かれているのだが、そこにライトで照らし出された朝海オスカルが登場したと思いねえ。しかも紗幕の上の方に。
驚く間もなく紗幕があがると、そこにはペガサスにまたがったオスカルが!
このペガサスはクレーンの先に設置されていて自在に動いちゃったりしていた。
どれくらい動いたかと言うとオケピの頭上を通り越して銀橋までせり出し、さらに上下左右に動くと言う大サービス?ぶり。
2階席に座っていた私にはなかなか楽しめる場面だったが、あまりの衝撃に拍手するのを忘れてしまったのも事実。
だってこのペガサス、まつげありバラの飾りありで妙にかわいくって…。
二幕目はこのペガサスが馬車を引く馬で登場するのだけど、場面が悪い。
だってオスカルをアンドレが天国から迎えに来るって設定なのよー!
せっかく「フランス万歳」と潔く散ったオスカルに涙した後なのに、迎えに来た馬車の馬があれってどうなのよー!
つっこみどころ満載ではあったが結構楽しんでました、ハイ。
DVD買っちゃおうかなあ、それとも友人に借りるか。
ところで私が観た回は貸切公演だったので、ちょっとしたお楽しみもあった。
その話はまた次回に。
しかしまあ今月の観劇数は実に7本、しかも全部違う演目。
いくら趣味だからと言ってもこれは我ながら笑えるなあ。
さて昨日観てきた宝塚雪組『ベルサイユのばら』からいってみますか。
雪組『ベルばら』は「オスカル編」、オスカルが近衛隊から衛兵隊に異動するところから始まり、フェルゼンやマリー・アントワネットは出てこない。
他のバージョンに比べると地味らしいが、どうしてどうして、私には充分すぎるほど見所があった。
まずプロローグの少年少女たちの扮装と歌に度肝を抜かれましたもの。
ピンクと水色をこれでもか!と使った衣装に、歌の出だしが「ご覧なさい、ご覧なさい♪」…、ううーん、のっけからクラクラしちゃったよ…。
大体私が今まで観た宝塚の演目って寒色系の衣装が多かったからなあ。
その後登場したアンドレと士官達の衣装と群舞に救われたから良かったけど。
いやー正装フェチ?の私には大変な目の保養でした。ところで士官達の役名は「ばらの青年」なんだそうで…、うーんその役名ってどうなのよ…。
その次にオスカル役のトップ朝海ひかるさんは大階段から登場…と、通常のフィナーレをプロローグにももってきたような構成に早くもノックアウト気味の私。
さすがに朝海さんが出てきた時は背筋がシャキッとしたけどね。
ところでいつも思うのだけど、宝塚の人って大階段を下りる時に足元を見ていないのが凄い。あれって体で覚えてるんだろうねえ。
ところで私が原作を初めて読んだのは高校3年の時。
受験勉強中に妹がどこからか借りてきた愛蔵版を一気に読んで、オスカルとアンドレが結ばれる場面でそれこそハンカチ1枚使いきる勢いで号泣したものだった。あの頃は多感だったなあ(遠い目)。
それから十ウン年、宝塚で観る『ベルサイユのばら』の同じ場面。
「一生かけて愛しぬくと誓うか」「千の言葉が欲しいか万の誓いがいるか」
…うわあ台詞覚えてたよ私…。そしてまんまと泣いたのでした。
そこから後は大体泣いたところの想像がつくと言うものでしょう。
アンドレの最期の場面、そして白旗を見たオスカルが「フランス万歳!」で息絶えるところですね。
それにしても数回しか読んでいないのに筋や台詞をよくぞ覚えていたもんだ。
雪組トップ朝海さんのオスカル、写真で見る限りちょっと怖そうな印象を受けたが動いているのを観たらそうでもなかった。むしろ他のトップの人にはない凛々しさがあってオスカルらしくていい。もしかしてうってつけの配役なのでは。
そして役替りのアンドレ水夏希さんがこれまたイイ男?なのよ。死にっぷりもお見事だったし。ところでアンドレの最期、早く死なせてやれよと思ったのは私だけでしょうか。
話もさることながらやはり群舞のシーンは迫力があって素敵。
特に二幕目冒頭の衛兵の訓練シーン、あれだけ揃った動きを観ると気持ちがいい。宝塚って凄いと思うのはこう言う場面を観た時。
そして「アレ」について語らないわけにはいかないでしょう。
一幕目最後と二幕目最後に登場するペガサスのことを!
観ていない方のためにご説明致します。
まず一幕目、白馬にまたがるオスカルの肖像画を前にアンドレが一人嘆くところ。
この肖像画が紗幕に描かれているのだが、そこにライトで照らし出された朝海オスカルが登場したと思いねえ。しかも紗幕の上の方に。
驚く間もなく紗幕があがると、そこにはペガサスにまたがったオスカルが!
このペガサスはクレーンの先に設置されていて自在に動いちゃったりしていた。
どれくらい動いたかと言うとオケピの頭上を通り越して銀橋までせり出し、さらに上下左右に動くと言う大サービス?ぶり。
2階席に座っていた私にはなかなか楽しめる場面だったが、あまりの衝撃に拍手するのを忘れてしまったのも事実。
だってこのペガサス、まつげありバラの飾りありで妙にかわいくって…。
二幕目はこのペガサスが馬車を引く馬で登場するのだけど、場面が悪い。
だってオスカルをアンドレが天国から迎えに来るって設定なのよー!
せっかく「フランス万歳」と潔く散ったオスカルに涙した後なのに、迎えに来た馬車の馬があれってどうなのよー!
つっこみどころ満載ではあったが結構楽しんでました、ハイ。
DVD買っちゃおうかなあ、それとも友人に借りるか。
ところで私が観た回は貸切公演だったので、ちょっとしたお楽しみもあった。
その話はまた次回に。
by piramasa
| 2006-05-21 23:01
| 芝居感想