11月5日『オペラ座の怪人』 体温と感情は一致せず
開演前の一騒動もことなきを得て、月に一度の汐留詣では無事決行することができました。しかしバファリンを飲んでも熱っぽいのは変わらず。しまいには観ている最中に寒気がして、初めて自分からひざ掛けを借りてしまった。
幕間に修学旅行だか社会見学だかの中学生の集団がオケピをのぞきに来ていた。私が中学生の時って外に出て芝居を観るってことがなかったから、羨ましいなあと思う。引率らしき先生が劇場内で沢山お買い物をしたらしく、一番大きな袋を持っていたのには笑った。先生も息抜きしなくちゃね。
ところで佐野さんは13週連続だっけ?(5日時点)。お疲れ様です。相変わらず声量が落ちていないのは素晴らしい。村さんの言う「ロングランに耐えうる喉」は、さすがにお持ちのようだ。…が、どうも声量に頼っている節があるのは頂けない。それに何故ファントムに限ってあんなクセのある歌い方になるのだろう。2ヶ月連続で同じことを書きたくなるくらい気になった。かくして今回も「The Music Of The Night」は拍手できませんでした。
もっともファントムデビューしてから休んでいないことは承知。テクニックが必要な箇所を声量で押し切ってしまうのは、稽古時間が充分とれないのと、疲労が蓄積しているから…ともとれる。佐野さんが千秋楽までにまた出てくるかどうかは神のみぞ知るだが、一旦休んで練り直ししてくればまた違う…だろう。
それにしても四季は作品主義の劇団ではなかったのか。作品を重視するならコンディションや技量まで含めて、キャスティングには責任を持ってほしい。
あと佐野ファントムで気になった点が2ヶ所。
その① 「The Phantom Of The Opera」で腰から撫で上げるところ。…あの~手が腰の側面じゃないところ触っているんですけど…。あれは生々しいなあ…。
その② 「行け!行ってくれ!お願いだ!」は良かった。ここについては佐野さんが一番いいと思った。事実もうちょっとで涙腺が緩みそうになった。…んだけど!「お願いだ」の「だ」をあの声量で伸ばしすぎたせいか、オルゴールの「マスカレード」が流れるまでぜえぜえ息をしているのが聴こえたのは興ざめだった。同じやり方をしている村さんがここで肩で息をしているのは見たことがない。どうせやるなら、息が切れないよう工夫してほしいなあ。
この日は「怪人の隠れ家」あたりから鼻水をすする音があちこちから聴こえ、カテコではスタンディングが出た。終演後、隣のブロックのおば様方が「良かったわねえ~」と口々に言っていた。…私も悪くないと思った。佐野さんの歌以外は。
私はミュージカルでも表情とか感情、雰囲気を重視して観る性質なのだが、それはミュージカルに出る以上歌は歌えて当然だと思っているから。だからしょっぱなの歌でズッコケると後にそのまま引きずってしまう。
そういう理由で私はスタンディングできなかった。いつかは、佐野さんのファントムでスタンディングできる日がくるだろうか。
そして改めて自覚した。
「私は高井さん、村さんのファントムが好きだ」と。
そして田代レイエに逃げられてショックでもありました…。まあ北やんの「肩乗せリフトから姫だっこクルクル」が観られたから良しとしよう。
幕間に修学旅行だか社会見学だかの中学生の集団がオケピをのぞきに来ていた。私が中学生の時って外に出て芝居を観るってことがなかったから、羨ましいなあと思う。引率らしき先生が劇場内で沢山お買い物をしたらしく、一番大きな袋を持っていたのには笑った。先生も息抜きしなくちゃね。
ところで佐野さんは13週連続だっけ?(5日時点)。お疲れ様です。相変わらず声量が落ちていないのは素晴らしい。村さんの言う「ロングランに耐えうる喉」は、さすがにお持ちのようだ。…が、どうも声量に頼っている節があるのは頂けない。それに何故ファントムに限ってあんなクセのある歌い方になるのだろう。2ヶ月連続で同じことを書きたくなるくらい気になった。かくして今回も「The Music Of The Night」は拍手できませんでした。
もっともファントムデビューしてから休んでいないことは承知。テクニックが必要な箇所を声量で押し切ってしまうのは、稽古時間が充分とれないのと、疲労が蓄積しているから…ともとれる。佐野さんが千秋楽までにまた出てくるかどうかは神のみぞ知るだが、一旦休んで練り直ししてくればまた違う…だろう。
それにしても四季は作品主義の劇団ではなかったのか。作品を重視するならコンディションや技量まで含めて、キャスティングには責任を持ってほしい。
あと佐野ファントムで気になった点が2ヶ所。
その① 「The Phantom Of The Opera」で腰から撫で上げるところ。…あの~手が腰の側面じゃないところ触っているんですけど…。あれは生々しいなあ…。
その② 「行け!行ってくれ!お願いだ!」は良かった。ここについては佐野さんが一番いいと思った。事実もうちょっとで涙腺が緩みそうになった。…んだけど!「お願いだ」の「だ」をあの声量で伸ばしすぎたせいか、オルゴールの「マスカレード」が流れるまでぜえぜえ息をしているのが聴こえたのは興ざめだった。同じやり方をしている村さんがここで肩で息をしているのは見たことがない。どうせやるなら、息が切れないよう工夫してほしいなあ。
この日は「怪人の隠れ家」あたりから鼻水をすする音があちこちから聴こえ、カテコではスタンディングが出た。終演後、隣のブロックのおば様方が「良かったわねえ~」と口々に言っていた。…私も悪くないと思った。佐野さんの歌以外は。
私はミュージカルでも表情とか感情、雰囲気を重視して観る性質なのだが、それはミュージカルに出る以上歌は歌えて当然だと思っているから。だからしょっぱなの歌でズッコケると後にそのまま引きずってしまう。
そういう理由で私はスタンディングできなかった。いつかは、佐野さんのファントムでスタンディングできる日がくるだろうか。
そして改めて自覚した。
「私は高井さん、村さんのファントムが好きだ」と。
そして田代レイエに逃げられてショックでもありました…。まあ北やんの「肩乗せリフトから姫だっこクルクル」が観られたから良しとしよう。
by piramasa
| 2006-11-11 16:16
| 芝居感想