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四季中心の観劇ブログ、時々「競馬」と「デジイチ」に「関ジャニ∞」ネタ。
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6月17日『JCS』ジャポネスクVer感想 (3年前の)思い出がいっぱい

『ジーザス・クライスト=スーパースター』(以下『JCS』)自体は2年半ぶり、ジャポネスクバージョンは約3年ぶり。
そもそもJCSは私が四季の会に入会するきっかけとなっただけに、今回の上演はとても感慨深い。
そして17日、幕開いて2日目に行き損ねたリベンジと相成りました。席はその3年前に初めてジャポネスクバージョンを観た時と同じ席。

ジャポネスクとエルサレム、どちらを先に観るのがいいかと言う質問が一番難しい。個人的な見解を言うと、エルサレム→ジャポネスクの順で見るのが望ましいかと思う。
でも初演はジャポネスクバージョンの原型だし、なにより私はどちらが好きかと問われればジャポネスクの方が好みと答える。それは両バージョン観た上で、と言う但し書きはつくが。

さて3年ぶりの再会の感想は。
エルサレムが「具体的」ならジャポネスクは「抽象的」。
エルサレムが「立体オンリー」ならジャポネスクは「平面→立体→平面」。
そして白塗・隈取・大八車と日本を象徴するものが演出の中心。
3年前も昨日も、人間の想像力って凄いなあと改めて思った。
カヤパのメイクが青の隈取であったことに今更気づいたし、最後のジーザス磔の場面は、装置が簡素なだけにジャポネスクの方がリアリティがあったと思う。
※歌舞伎では青の隈取をするのは高貴な身分の悪役と決まってます

でも3年の月日は残酷だとも思った。
歌える人が集まらないといけない演目で、その肝心の歌にガッカリすることになるとはジーザスも気がつくまい。
以下、これからJCSを初めてご覧になる方で偏見を避けたい方は観劇後にご覧ください。



6月17日マチネ、開幕して約1週間、ちょうど役者の疲れまたは気の緩みが出そうな頃だろうか。高音または低音がきちんと出せていない人が多くて、私はその度に瞬殺フリーズしておりました。
それもまさか…、一瞬ながら柳瀬さんと芝さんまで出せるはずの音を出せていなかったのには耳を疑うを通り越して、思考回路が止まった。

JCSでは初見の青木カヤパに明戸アンナス。
声を聴いた瞬間に「青木さんだ!」「明戸さんだ!」とわかるのは嬉しいが、
青木さんは「ホサナ」の低音が思ったより苦しそうだったし、明戸さんは「パブテストのヨハネより…」のあたりで一瞬声がひっくり返っていた…。
もっともこのお二人は明らかに稽古不足だと思います。前のカンパニーから抜けて2~3週間だし、本当はあんなもんじゃないと思います。
…とは言いながら、本来ここでは言ってはいけないことを。
「ホサナ」の地を這うような超低音は、高井さんが良かったんだよなあ…。

ガッカリ筆頭。シモンの神崎さん。
「とこしえの栄光をー♪」以降、とてもじゃないがプロのミュージカル俳優の出す声じゃありません。
←例えていうなら、素人がオールでカラオケをした時の明け方に、テンション高い状態で80~90年代のロックを歌う時の声。
これはご本人よりも劇団側の責任だと思います。出す以上はコンスタントに一定レベル以上歌えるようにして出すべきだし、あれが本来の声でないのなら、たった1週間で声がガラガラにならないように訓練させるべきだと思う。

以上、私が観た17日だけのことだったらいいのだけど…。

お懐かしい筆頭。
高木美果さん、お帰りなさい。
実はオペラ座のクリスティーヌで名前が復活しているのを見て、「もしかしたらJCSに廻るかなあ?」と推測してました。と言うのは前回の全国公演で、実現はしなかったけどマリアに名前が挙がっていたから。
そして声を聴くのは去年の1月以来、実に1年半ぶり。
久しぶりに声を聴いた感想は、…声質変わった?
語弊を恐れずに言えば、ハスキーになったなあと。
汐留のオペラ座で名前が消えた理由は、声帯をやられてしまったからなんだろうか。
公式サイトの動画で観たマリア、あれは高木さんだったのかと今にして思う。観た当初は佐渡さんだと私も思いましたよ、Tさん…(私信)。
それでもところどころの高音を聴くと、ああやっぱり高木さんの声だ…と懐かしくなる。

「マグダラのマリア」としてふさわしいかと問われれば、私は金志賢さんが一番だと思う。が、「辛酸を舐めた」という点においては高木さんも負けていないかと。
クリスティーヌに復帰した時が楽しみだ。変にたくましいクリスになっていそうだけど…。

それからJCSジャポネスクバージョンで、この人のことを抜きにしては終われまい。
ミスター・ジャポネスクヘロデ、シモムラタカノリ!(笑)。
3年前の初見時、ろくに四季俳優陣のキャラを知らない状態でも「アレは反則だろう!」と思ったぐらいの強烈さはこの日も健在。
前回公演のプログラムを見ると、ジャポネスクのヘロデは助六チックな扮装の場合もあるようだが、道成寺の押戻しの頭をアフロにしたようなヘロデは下村さん限定でしょうか。←むりやり形容してみた。
それにしても…、下村さんやせましたね(禁句?)。しかし前回派手に披露してくださったお得意のバトン技はほんのちょっとだったのが残念。

今回プリンシパルからアンサンブルまで知らない名前ばかりの役者が勢揃いした中、一番「お!」と思ったのはペテロの飯田洋輔さん。いい声です。キャリアを見れば芸大声楽科在学中…、在学中!?…(若き日の)石丸さんみたい…。
他の演目でもお目にかかりたいですね。たとえばオペラ座の1枠とかムッシュー・アンドレとか…、寺田さん後継かい!

そしてこの日一番良かったのは…、贔屓目なしで村さんのピラトでした。
白塗りでも村さんとわかるその存在感と声、下村さん以上だと思います。
村さんのピラトは何がいいかって、「ジーザスに罪はない、助けたい。でも民衆の声には抵抗できない」という苦悩がよくわかること。
最後に手を血で塗らすところの表情は、エルサレムでもジャポネスクでも観ていて胸に迫る。
前回公演のプログラムにここのショットが載っているのだけど、変な話、とてもいい表情?なのですよ。特にエルサレムの方。カメラマンの方、よくぞこの表情を撮ってくだすった!と喝采したぐらい。

もっと良かったのは、この日の出演キャストの中で一番見事なハイトーンを披露してくれたこと。声域はバリトンなのに、村さんの持ち役はテナーばかり。そしてピラトも、もちろんテナーの役。
キャッツを抜けてから2週間たらず、…本当のプロフェッショナルとは村さんのことだと断言したいくらいです。

ある意味、今の四季の公演スケジュールの煽りをくらっている演目だと思う。大体今の布陣でJCSと壁抜けとオペラ座を同時にやること自体無茶だと思うのだけど。
通おうか…と思ったが、次に行くのは7月。その時には、17日に観たものの一部は幻だった…と思えますように。
by piramasa | 2007-06-19 00:45 | 芝居感想