8月2日『オペラ座の怪人』名古屋公演初日感想①
思えば『オペラ座の怪人』名古屋公演が決定した時の正直な感想は、
「しばらく封印してほしい」でした。
好きだからこそ、特定の誰かに負担がかかること、ひいては芝居のクォリティが下がることが、耐えられないからです。
でも200字コメントを拝見すると、東海地区のファンの方が名古屋でオペラ座が上演されることをどれだけ待ち望んでいるかが痛いほど伝わってきました。
そうだよね、11年もやっていなかったんだものね。
ちなみに「封印してほしい」の次に思ったことは、
「名古屋…、大阪より近い…、通える…」でした(爆)。
戯言はさておき、東京公演がクローズして2年半経過、また距離は大阪ほど遠くない。
ある意味、自分のペースで観ることに徹底できる時期・場所かもしれません。
ところで初日のロビーで目立ったこと。
耳に入ったのは、標準語のアクセントばかりだったこと。
私と同じことを考えた関東のオペラ座ファンの方、多数と見た。
愛知の四季ファンの皆さんゴメンなさいと、ほんの一瞬思いました。
キャスボ周辺では主にメグ・ジリーとマダム・ジリーの配役について驚く声が目立ちました。
これだけでもリピーターがいかに多いかわかろうと言うものです。
マダムの原田さんは『ライオンキング』でラフィキじゃなかったかなあ…と考えて、プログラムでキャリアを確認したら当たりでした。
ラフィキをされたならマダムはイケるかもと、期待に胸もときめく…じゃなくて膨らみます。
この日の席の位置は1階後方とだけ書いておきます。
海劇場の同じような位置と比べると舞台が近く感じます。
あと音が今まで体験したことのない聴こえ方でした。
これが席の位置のせいなのか、名古屋用にオケを撮り直したのか、ミキシングを変えたのかはよくわかりません。
オーヴァーチュアのイントロが鳴り響き、シャンデリアがゆっくり上昇していくのを観ながら、
私は汐留で9年ぶりにオペラ座を観た時のことを思い出していました。
あの時の私と同様、名古屋でどれだけの人がオペラ座の虜になるのだろうとも思いながら。
カルロッタ種子島さんとピアンジ半場さん、不動のラインナップでしたね。
初日だけあって
「ロォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッマ!」に
「歌ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーえーーや」と、
ロングトーン大盤ぶるまいでブラヴァ!です。
※初日でなくてもこのお二人のロングトーンは大盤ぶるまいですので、念のため。
初日の不動のラインナップと言えば、林アンドレに青木フィルマン。
あたりまえのように安心して観ていられます。
さてお初の方、原田さんのマダム・ジリー。
小柄です。そして声が高い。
でも声が高いからと言って若く感じたかと問われれば、そうでもありません。
むしろ台詞のしゃべり方が個人的にものすごくしっくりきたので、「マダム」と呼ばれるに相応しい雰囲気がありました。
もっともメグには割と冷たかったので、「この母娘、実は生さぬ仲なのでは」といらぬ心配もしました…。
話を元に戻しまして、今まで観た中で一番ファントムとのつながりを感じるマダムでした。
恐るべきことにこの感想、「ハンニバル」リハ場面でのことです。
終演後の感想は言うまでもないでしょう。
とんでもない隠し玉がいたものです。
場数を踏んだ後の原田マダム、実に楽しみです。
ついでに書きますと原田マダムを拝見して、2回しかお目にかかっていない西島さんのマダム・ジリーを思い出しました。
眉の描き方がよく似てらっしゃいます…。
新メグ桑野さん、大柄なメグちゃんです。
原田さんと並ぶと桑野さんの方が高いのですが、正直印象に残りませんでした。
でも歌は悪くなかったし、初日ということを考えれば「全然ダメ!」ではありません。
彼女も場数ふみふみ組、ですね。
寺田さんのブケーもかなり久しぶりに拝見します。
こちらもまた自分が観た中では一番声の高いブケーでしたが、それがゆえに底知れぬ不気味さもまた一番でした。
ミュージカルって、役者って、不思議ですね。
「カルロッタに色目使われて胸キュンのアンドレ」な寺田さんも、もちろん素敵ですので!
涼太さんのラウルの正直な感想、「いい男だなあ」。
その昔涼太ラウルを散々酷評したことを思うと、
この感想が素直に出てくる今を嬉しく思います。
ラウルは見てくれだけでなく、心まで二枚目であってこそラウルである。
今後登場する新ラウルの皆さんが、「いい男」でありますように。
笠松さんのクリスティーヌ。
感想を書きはぐりましたが、実は去年のクリスマスシーズンに拝見しています。
それ以前には、小夜ちゃんに『WSS』のマリアと言ったところ。
その時の感想は、「声はキレイだけど表情が固い」でした。
クリスティーヌでも以前よりはだいぶ豊かになったけど、でも個人的にはまだまだ物足りない。
それでも「絶望に生きた哀れな貴方…」以降は、ツボに入りまくりました。
細かく書くと長くなるので機会を改めますが、
最後にファントムの手を包み込んでから去っていくのが、はるクリス一番の泣きどころであることを書いておきます。
最初に観た時の第一印象は「苫田クリスと似たタイプ」でしたが、
名古屋初日のクリスティーヌは、笠松さんならではのクリスティーヌでした。
さーてやっと「あの方」の感想(妄想)?いくかと思ったら、長さも時間もえらいことに…。
なのでエントリーを改めて存分に書かせて頂きます、「あの方」のことを。
高井さんのファントムは、それだけ素敵だったのですよ。
「しばらく封印してほしい」でした。
好きだからこそ、特定の誰かに負担がかかること、ひいては芝居のクォリティが下がることが、耐えられないからです。
でも200字コメントを拝見すると、東海地区のファンの方が名古屋でオペラ座が上演されることをどれだけ待ち望んでいるかが痛いほど伝わってきました。
そうだよね、11年もやっていなかったんだものね。
ちなみに「封印してほしい」の次に思ったことは、
「名古屋…、大阪より近い…、通える…」でした(爆)。
戯言はさておき、東京公演がクローズして2年半経過、また距離は大阪ほど遠くない。
ある意味、自分のペースで観ることに徹底できる時期・場所かもしれません。
ところで初日のロビーで目立ったこと。
耳に入ったのは、標準語のアクセントばかりだったこと。
私と同じことを考えた関東のオペラ座ファンの方、多数と見た。
愛知の四季ファンの皆さんゴメンなさいと、ほんの一瞬思いました。
キャスボ周辺では主にメグ・ジリーとマダム・ジリーの配役について驚く声が目立ちました。
これだけでもリピーターがいかに多いかわかろうと言うものです。
マダムの原田さんは『ライオンキング』でラフィキじゃなかったかなあ…と考えて、プログラムでキャリアを確認したら当たりでした。
ラフィキをされたならマダムはイケるかもと、期待に胸もときめく…じゃなくて膨らみます。
この日の席の位置は1階後方とだけ書いておきます。
海劇場の同じような位置と比べると舞台が近く感じます。
あと音が今まで体験したことのない聴こえ方でした。
これが席の位置のせいなのか、名古屋用にオケを撮り直したのか、ミキシングを変えたのかはよくわかりません。
オーヴァーチュアのイントロが鳴り響き、シャンデリアがゆっくり上昇していくのを観ながら、
私は汐留で9年ぶりにオペラ座を観た時のことを思い出していました。
あの時の私と同様、名古屋でどれだけの人がオペラ座の虜になるのだろうとも思いながら。
カルロッタ種子島さんとピアンジ半場さん、不動のラインナップでしたね。
初日だけあって
「ロォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッマ!」に
「歌ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーえーーや」と、
ロングトーン大盤ぶるまいでブラヴァ!です。
※初日でなくてもこのお二人のロングトーンは大盤ぶるまいですので、念のため。
初日の不動のラインナップと言えば、林アンドレに青木フィルマン。
あたりまえのように安心して観ていられます。
さてお初の方、原田さんのマダム・ジリー。
小柄です。そして声が高い。
でも声が高いからと言って若く感じたかと問われれば、そうでもありません。
むしろ台詞のしゃべり方が個人的にものすごくしっくりきたので、「マダム」と呼ばれるに相応しい雰囲気がありました。
もっともメグには割と冷たかったので、「この母娘、実は生さぬ仲なのでは」といらぬ心配もしました…。
話を元に戻しまして、今まで観た中で一番ファントムとのつながりを感じるマダムでした。
恐るべきことにこの感想、「ハンニバル」リハ場面でのことです。
終演後の感想は言うまでもないでしょう。
とんでもない隠し玉がいたものです。
場数を踏んだ後の原田マダム、実に楽しみです。
ついでに書きますと原田マダムを拝見して、2回しかお目にかかっていない西島さんのマダム・ジリーを思い出しました。
眉の描き方がよく似てらっしゃいます…。
新メグ桑野さん、大柄なメグちゃんです。
原田さんと並ぶと桑野さんの方が高いのですが、正直印象に残りませんでした。
でも歌は悪くなかったし、初日ということを考えれば「全然ダメ!」ではありません。
彼女も場数ふみふみ組、ですね。
寺田さんのブケーもかなり久しぶりに拝見します。
こちらもまた自分が観た中では一番声の高いブケーでしたが、それがゆえに底知れぬ不気味さもまた一番でした。
ミュージカルって、役者って、不思議ですね。
「カルロッタに色目使われて胸キュンのアンドレ」な寺田さんも、もちろん素敵ですので!
涼太さんのラウルの正直な感想、「いい男だなあ」。
その昔涼太ラウルを散々酷評したことを思うと、
この感想が素直に出てくる今を嬉しく思います。
ラウルは見てくれだけでなく、心まで二枚目であってこそラウルである。
今後登場する新ラウルの皆さんが、「いい男」でありますように。
笠松さんのクリスティーヌ。
感想を書きはぐりましたが、実は去年のクリスマスシーズンに拝見しています。
それ以前には、小夜ちゃんに『WSS』のマリアと言ったところ。
その時の感想は、「声はキレイだけど表情が固い」でした。
クリスティーヌでも以前よりはだいぶ豊かになったけど、でも個人的にはまだまだ物足りない。
それでも「絶望に生きた哀れな貴方…」以降は、ツボに入りまくりました。
細かく書くと長くなるので機会を改めますが、
最後にファントムの手を包み込んでから去っていくのが、はるクリス一番の泣きどころであることを書いておきます。
最初に観た時の第一印象は「苫田クリスと似たタイプ」でしたが、
名古屋初日のクリスティーヌは、笠松さんならではのクリスティーヌでした。
さーてやっと「あの方」の感想(妄想)?いくかと思ったら、長さも時間もえらいことに…。
なのでエントリーを改めて存分に書かせて頂きます、「あの方」のことを。
高井さんのファントムは、それだけ素敵だったのですよ。
by piramasa
| 2009-08-06 00:45
| 芝居感想